安川電機が9月に発表した”多用途適用型ロボット(GPシリーズ)” の新しいラインアップ製品。(画像: 安川電機の発表資料より)

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 株式投資の科学といえば「チャート」が知られるところだが、経験則に基づいた格言なども参考にすべきだ。

【前回は】株式投資はリスキーだが丁半博打などではない (4)

 例えば『不足するものを供給する企業は買い』とされる。いま「不足」が声高に叫ばれているのは「労働力」。

 そうした中で、いの一番に着目されるのは「産業用ロボット」企業。安川電機などその代表例。1980年に「モトマン(人共存型ロボット)」の開発で、斯界の世界市場に衝撃的デビューを果たした。目下、産業用ロボットでは累積台数で世界首位。独自制御技術を活かしたサーボモーター、インバーターと産業用ロボットが3本柱。そんな同社株を3年前の9月に買い現在まで保有していると株価は2・6倍に化けている。最もロボットと一口に言っても幅広い。

 いまさらと言われるかもしれないが、ある意味で寿司を手軽にリーズナブルな値段で食べられるようになった立役者は鈴茂器工。「寿司ロボット」」をはじめ「米飯加工ロボット」で知られる。未だ成長中。牽引しているのは海外部門。同社株をやはり3年前の9月に購入し保持していると、投下資本は2・7倍強に増幅している。

 さて「人手不足」で顕著な業界に、介護業界がある。背景には「きつい仕事/低報酬」があるが、「きつさ」を和らげる企業に目を向けておくのも「経験則」に沿った投資といえる。

 例えば大学発ベンチャー企業の、サイバーダイン。脳から出る信号(皮膚の表面に漏れる)を読み取り「立ち上がる、歩く、座る」動作をトレーニングする装着型ロボットや、介護職者の離職の大きな原因とされる「入浴補助に伴う腰痛」をカバーする「支援用腰タイプ装着ロボット」などを世に送り出している。山海嘉之社長は「ロボットスーツを活かし、寝たきりゼロを実現する」と公言している。サイバーダインのライバルと目されるのが菊池製作所。着装ロボット以外にも「手の震えを抑えるロボット」や、災害時に取り残されて自立避難ができない人を遠隔操作で救助・運搬するロボットなどの開発にも成功している。

 人手不足時代に不可欠なロボットに注力している企業を、中長期構えで株式投資の対象とするのも「株で資産を形成する」一法といえよう。