2週間で7選手と契約延長したレアル…違約金の額が天文学的だと話題に

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 新シーズン序盤から所属選手との契約延長ラッシュを迎えているレアル・マドリード。今月13日のブラジル代表DFマルセロを皮切りに、14日のスペイン代表MFイスコ、17日のスペイン代表DFダニエル・カルバハル、20日のフランス代表FWカリム・ベンゼマ、23日の元U−21スペイン代表MFマルコス・ジョレンテ、27日のフランス代表DFラファエル・ヴァラン、28日のスペイン代表MFマルコ・アセンシオと、わずか2週間で7選手との契約延長をまとめ上げた。そして、これらの契約延長には2つの傾向が顕著に見られている。

 その1つが契約期間で、ベンゼマとジョレンテは2021年まで、マルセロ、イスコ、カルバハル、ヴァランは2022年まで、アセンシオに至っては2023年までと、全選手と長期契約を結んでいる。

 これはチーム構想を長いスパンで計画している証であり、昨シーズン中に契約延長した選手に関しても、クロアチア代表MFルカ・モドリッチは2020年まで、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドおよびスペイン代表FWルーカス・バスケスは2021年まで、ウェールズ代表MFガレス・ベイルおよびドイツ代表MFトニ・クロースは2022年までとなっている。

 一方、もう1つが契約解除に必要な違約金で、天文学的な数字が連日のようにメディアを賑わせている。まだトップチームでの実績が少ないジョレンテですら3億ユーロ(約399億円)、マルセロ、イスコ、カルバハル、ヴァラン、アセンシオの5選手は7億ユーロ(約931億円)、ベンゼマに至っては10億ユーロ(約1330億円)と、いずれもこれまでの数倍に跳ね上がっている。バルセロナの大黒柱であるアルゼンチン代表FWリオネル・メッシですら3億5000万ユーロ(約465億5000万円)であることを考えると、これらは常軌を逸した金額と言わざるを得ない。

 この背景にあるのは、記憶に新しいブラジル代表FWネイマールの騒動に他ならない。バルセロナがメッシの後継者に据えていたネイマールだが、この夏のマーケットでパリ・サンジェルマン(PSG)に電撃移籍。その手法は、バルセロナがネイマールに設定していた違約金である2億2200万ユーロ(約295億3000万円)をPSGが支払う形の引き抜きだった。

 当然ながら、いくらクラブが違約金を用意したとしても、選手に退団の意思がなければ移籍は成立しない。だが、これまでの常識からは考えられない巨額資金が動くようになったマーケットの状況を踏まえたレアル・マドリードは、違約金の標準を7億ユーロ(約931億円)に設定することで、いち早く対抗手段を講じた格好だ。

文=北村敦