中国ではしばしば日本が世界一の長寿国として注目され、その食習慣が紹介されている。海産物や豆製品の摂取、淡白な味付けなどが長寿の秘訣とされるが、中国メディア・環球網は26日「日本人がわれわれよりも長寿な理由は、飲食が全てではなかった」と伝えている。

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 中国ではしばしば日本が世界一の長寿国として注目され、その食習慣が紹介されている。海産物や豆製品の摂取、淡白な味付けなどが長寿の秘訣とされるが、中国メディア・環球網は26日「日本人がわれわれよりも長寿な理由は、飲食が全てではなかった」と伝えている。

 記事は、英紙デイリー・テレグラフの20日付報道を引用。日本人の平均寿命が世界一を誇り、最近では90歳以上の人口が200万人を突破したことが明らかになったとした。そのうえで「確かに日本人の食生活はバランスが取れており、主に魚、海産物、穀類、野菜、豆腐からなっている。健康的な食習慣によって日本の肥満率はわずか3.5%にとどまっているが、全てが食習慣に起因しているわけではない」と指摘している。

 食習慣以外の要因としてまず「世界が認める、最も優れた医療・保健体系を有していること」を挙げた。進んだ医薬の知識や設備と、公立・私立双方からなる良好な運営モデルを持ち、政府が医療費の7割を負担し、低収入者に対する補助制度もあると説明するとともに、高齢化が深刻な日本において政府による医療・保健体系への投資額の対GDP比が米国の16.4%より低い9.5%となっていることを紹介。この数字は驚きであるとした。

 また、政府による自殺予防の取り組みも成果を挙げているとし、2012年の自殺者数が1998年以降で初めて3万人を割り込んだことを紹介。なお、自殺者数はその後も減少傾向が続き、16年には2万1764人まで低下している。自殺者の減少が、結果的に平均寿命の延長につながっているという見方のようだ。

 記事はさらに「一部の研究者は、日本人が長寿なのは単に良い遺伝子を持っているからかもしれないと考えている。日本人は生活習慣病に抗う遺伝子と、動脈硬化への抵抗力を高める遺伝子を持ちやすい可能性があるとのことだ」としたほか、徒歩や自転車で通学する児童・生徒が圧倒的多数を占めるなど、長生きにつながりやすい生活環境も要因の1つとして挙げている。

 健康な日々をできるだけ長く過ごすためには、毎日の食習慣に気をつけるとともに、適度に体を動かすことも必要だ。世の中が便利になればなるほど、意識的に運動をする必要性が増してくる。中国でも生活レベルの向上に伴って子どもの肥満が増えているという。勉強も大切だが、やはりスポーツなどで汗を流す時間も大切である。(編集担当:今関忠馬)