バングラデシュ・コックスバザールで、収容された遺体が運ばれてくるのを到着を待つロヒンギャの人たち(2017年9月29日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】(更新、写真追加)国連(UN)のアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)事務総長は28日、ミャンマーのイスラム系少数民族ロヒンギャ(Rohingya)が大量に隣国バングラデシュに避難している状況について、「人道と人権における悪夢」と訴えるとともに、ミャンマー指導部に事態の収拾を強く求めた。難民が50万人以上に上っている他、ロヒンギャを乗せたボートが転覆し、少なくとも19人が死亡する事故も発生している。

 国連安全保障理事会(UN Security Council)は同日、ロヒンギャ問題について公開会合を行った。国連安保理がミャンマーに関する会合を行うのは極めてまれ。

 ミャンマー西部ラカイン(Rakhine)州では先月以降、ロヒンギャの武装集団と政府の治安部隊との衝突の影響により、ロヒンギャ50万人以上がバングラデシュへと避難。グテレス氏はミャンマー政府に軍事行動を停止し、衝突により荒廃した地域への人道支援を受け入れるよう求めた。

 また、軍事行動について「組織的な暴力」と批判。ラカイン州の中部をも不安定な状況に置き、さらに25万人のロヒンギャが家を追われる恐れがあると指摘した。

 米国のニッキー・ヘイリー(Nikki Haley)国連大使は「ビルマ(ミャンマー)当局による行動は残忍で、少数民族を浄化するためのキャンペーンを続けているようだと言うことを恐れてはならない」と述べ、「少数民族の浄化」という言葉を使いながら批判。また「ビルマの幹部指導者らは恥を知るべきだ」と述べ、ミャンマーの事実上の指導者アウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)国家顧問を暗に非難した。
【翻訳編集】AFPBB News