上海にて熱きバトルが勃発した photo/Getty Images

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わずか3本のシュートに終わった浦和レッズは、21本もの打撃を受けながら、最終的に価値あるドローで激戦を終えた。27日に上海にて開催されたACL準決勝の第1戦で、主審が槙野智章による再三のファウルに対し、「見て見ぬフリをした」と話題になっている。

中国『鳳凰網』による試合のレビューは主審アブドゥルラフマン・アルジャシム氏への不信感で埋め尽くされた。どうやら浦和の日本代表DF槙野がマッチアップしたブラジル人FWフッキへ行った度重なるファウル行為を、「主審が無視した」と感じているようだ。同メディアは過去にも上海上港がアルジャシム氏によって苦杯を舐めさせられたとし、今回も“悪い予感が的中した”と憤慨している。

「カタールのアルジャシム氏はこれまで3回にわたり上海上港の試合で笛を吹いたが、そのすべての試合で相手にPKを与えた。そして今回も不利なジャッジがあり、不安は現実のものとなった」

フッキのユニフォームを頻繁に引っ張っていた槙野に対し、主審はファウルを吹くのみで、黄色のカードを提示することはなかった。同メディアはレフェリーが適切な処置を施すべきだったと指摘し、仮に正当なジャッジが下されていれば、アンドレ・ビラス・ボアス率いるスカッドは異なる運命を辿っていたとも嘆いている。

「槙野にはイエローカードが妥当だった。もしも主審が彼にそれを提示していれば、フッキはより相手に脅威を与えていたはずだ。ただし、本拠地でのファーストレグを引き分けで終えた上海上港側にも落ち度があることは否めない」

彼らの無念と、積もりに積もった鬱憤は10月18日の第2戦にて爆発するだろう。勝利への熱き渇望が互いに交錯した時、埼玉は上海以上のホットスポットへ変貌するにちがいない。