ステーションワゴン派生型SUVは、積載性などのワゴンの使い勝手はそのままに、最低地上高嵩上げによる高い悪路走破性が魅力です。

このクラスを開拓してきたSUBARUのレガシィ・アウトバックやアウディA4オールロードクワトロをはじめ、フォルクスワーゲンのゴルフオールトラック、V90クロスカントリーなどクラスや車格は異なりますが、選択肢は増えています。

このジャンルに、以前から日本導入への期待が高かったメルセデス・ベンツEクラスステーションワゴンをベースとした「オールテレイン」が登場、9月26日に発売されました。

「E 220 d 4MATIC オールテレイン」の単一グレードで、車名からも分かるようにEクラス唯一の4WDクリーンディーゼルモデル。

同モデルは、本格SUVに迫る高いアイポイントとロードクリアランス、ステーションワゴンの実用性を兼ね備えたメルセデス・ベンツ初のクロスオーバーモデル。セダン、ステーションワゴン、クーペに次ぐEクラスの4番目のボディタイプで、可変トルク配分型四輪駆動システムの「4MATIC」を搭載。

外観は、同社のSUVシリーズに共通する2本のフィンがあしらわれたラジエーターグリルをはじめ、前後バンパー下部のシルバークロームアンダーライドガードや、ブラックのホイールアーチカバーを採り入れることでSUVらしさを強調。また、足元には、オールテレイン専用の19インチ10スポークアルミホイールが採用されています。

スリーサイズは全長4950×全幅1860×全高1495mmで、最低地上高は140mm。ベースのステーションワゴンに比べて全長が10mm短く、全幅は10mmワイド、全高は30mm高くなっていて、最低地上高を25mm高くすることでSUVに求められる機動力、悪路走破性を確保。

上質な素材が使われているインテリアは、2つの高精細な12.3インチワイドディスプレイを配置することで、 2つのディスプレイが1枚のガラスで覆われたコックピットディスプレイなどEクラスはほかのモデルと同じです。

また、クリーンディーゼルの2.0Lの直列4気筒BlueTECは、将来導入されるRDE(実路走行試験)規制に対応。最高出力195ps/最大トルク400Nmを発生。

ディーゼルというと気になるのが排出ガスの問題。同モデルの排出ガス浄化システムは一新されていて、DPFとSCR触媒コンバーターが統合された「sDPF (DPF with SCR Coating:選択触媒還元法コーティング付粒子状物質除去フィルター)」が直接エンジンに取り付けられています。

これにより、排出ガス浄化経路を短縮することが可能となり、排出ガスの温度低下による浄化効率の悪化を防ぐだけではなく、システムのコンパクト化と軽量化にも貢献するそうです。さらに、トランスミッションは、9速AT「9G-TRONIC」が用意されることで、高出力かつ高効率を実現したとしています。

サスペンションには、「マルチチャンバーエアサスペンション AIR BODY CONTROL」が採用。「AIR BODY CONTROL」は車速や走行条件に応じて、ダンピング特性や車高を自動的に調整する電子制御式エアサスペンション。状況に応じて、減衰力を常に最適に保ち、荒れた路面などではスイッチ操作で車高を3段階から選択することが可能です。

そのほか、セダンやステーションワゴンと同様に、混雑時や高速道路での渋滞の際に自動運転によりドライバーにかかる負担を大きく軽減する「ドライブパイロット」をはじめとした安全運転支援システム「インテリジェントドライブ」などの安全、快適装備も特徴のひとつ。

ついに日本デビューを果たした「E 220 d 4MATIC オールテレイン」の価格は861万円です。

(塚田勝弘)

【新車】Eクラスワゴン派生のSUV「E 220 d 4MATIC オールテレイン」が日本デビュー!(http://clicccar.com/2017/09/29/515688/)