26日、韓国日報によると、韓国では昨今ほぼすべての年齢層で自殺率が下がっているが、10代の自殺率だけは大幅に上昇しており、政府の対策が急がれている。写真は韓国の学校。

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2017年9月26日、韓国日報によると、韓国では昨今ほぼすべての年齢層で自殺率が下がっているが、10代の自殺率だけは大幅に上昇しており、政府の対策が急がれている。

韓国統計庁によると、昨年の10代の自殺死亡率(人口10万人当たりの死亡者数)は4.9人で2015年(4.2人)に比べ16.5%も上昇、11年(5.5人)以来続いた減少が6年ぶりに増加に転じた。一方、昨年の全年齢層合計の自殺率は前年から3.4%下落しており、70代では13.5%、80代は6.6%それぞれ下落、30代でも1.8%と小幅ながら下落している。20代の自殺率は0.1%上昇と、ほぼ変化がなかった。

こうした状況について専門家らは「未来への希望が消えた社会・経済的構造との関係が深い」と口をそろえる。韓国青少年活動学会のクォン・イルナム会長(明知大教授)は、「10代が感じる学業負担やストレスは変わらない一方、若者の失業などの影響で、学業によって確実に受けることができる『期待利益』が急減したことが影響を及ぼした」とし、「一生懸命に勉強さえきちんとすれば社会で認められ成功できた」かつての状況からの変化が背景にあると説明する。

また、自殺と学生精神健康研究所のホン・ヒョンジュ所長(翰林大教授)も「今の10代の若者が感じる未来は、かなり絶望的で希望がない空間」とし、「未来に対する絶望のために、10代の若者のアイデンティティーが揺れ動き、これが最悪の選択につながっている」と述べている。

この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「勉強しても将来はなく、楽しようと思っても家の中ではずっと非難を受け圧迫される。20代に入っても同じだ。これがヘル朝鮮(地獄のような韓国)の現実」「勉強する理由が分からない現状では、自殺は増え続けると思う」「未来が見えないから極端な選択をするんだ」「勉強ができないなら他の道があるべきなのに、勉強ができないと敗者として圧迫される。敗者になるのが嫌で、極端な選択をする」など、厳しい現実を語った意見が多く寄せられた。

また、「今までの政治家がつくってくれた社会が現在の姿だ」といった政治への皮肉コメントも見られた。(翻訳・編集/三田)