スケジュールをすべて自分で管理できる自由さを手に入れたことも転身して良かった点

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 人生の折り返し地点である40代。サラリーマンの7割が万年ヒラ社員で終わると言われている昨今、会社員として伸び悩む者が大半のなか、40代で人生を好転させる者もいる。同じ40代ながら、両者を分け隔てるものとはいったい何なのか。ここではある実例を紹介する。

◆趣味を突き詰め、年収増に成功した山男
…長岡健一さん(62歳)/国際山岳ガイド/年収500万円→800万円

 食料品店を営んでいた長岡健一さんに人生の転機が訪れたのは、45歳のときだった。

「店を他人に譲って、山岳ガイドに転身することにしたんです。もともと趣味で本格的な登山を続けていて、ヒマラヤ8000m峰に登頂したこともありました。この年にして、山で生きたいという気持ちが抑えられなくなったんです」

 とはいえ、中学生、高校生の2人の娘を抱え、生活にはお金がかかる時期。生業を手放しての転身に、「何考えてるの」と家族からは猛反対を受けたという。

「確かにメシは食えていましたが、長い目で見れば店舗の売り上げは落ち続けていたんです。『先を見据えると、チャレンジするなら今しかないんだ!』と必死に家族を説得しました。それに、定休日以外は盆も正月もないくらいでこんな働きづめの日々を続けていけるかどうかも不安の種でした」

 転身後しばらくはガイドだけでは食っていけず、スキーの指導員や旅行の添乗員などの仕事もしながら食い繋いだ。同時に、一つ上のガイド資格を取るために猛勉強。それまでは関心がなかった雑誌やテレビにも売り込み、アピールすることにも努めた。そうして生活が成り立つようになったのは、転身から4年後のことだった。

「40代にして若手のような下積み時代を過ごしましたが、好きなことを仕事にできている現実につらさは感じませんでした。もっと早くこの道に進んでいればよかったなあ。今が楽しくてしょうがない」

 現在では山岳ガイド最高峰の資格「国際ガイド」も取り、国内外の同業者はもとより、映画やテレビの山岳アドバイザーとしても頼りにされる存在に。40代だろうが“好きこそものの上手なれ”で大きく飛躍することができるのだ!

●伸びた要因
好きなことなら苦にならないと、下積みさえも40代から経験

― 40代から[人生が好転する男]の特徴 ―