中国人の生活水準が向上するにつれ、健康的な生活をするためにスポーツをする人が増加している。

写真拡大

中国人の生活水準が向上するにつれ、健康的な生活をするためにスポーツをする人が増加している。スポーツが流行し、ライフスタイルの一種となっている。では、どんなスポーツが最も人気なのだろう?人気のスポーツには多くの人を引きつけるどんな理由があるのだろう?それらの動向から、中国人のスポーツ・健康に対するどんな変化が垣間見えるのだろう?人民日報海外版が報じた。

近年中国では、マラソンが人気のスポーツの一つとなっている。今年上半期、中国陸上協会に登録し開催されたマラソン大会が65大会あった。今年の年末に、その数は400大会を超え、参加者の数も延べ500万人を超えると予測されている。

中国人はなぜこれほどマラソンが好きなのだろう?笑い声、涙、必死な姿が、23日に四川省成都市で開催された国際マラソン大会、17日に開催された北京国際マラソン大会の参加者に満ち溢れていた。そのようなムードに包まれて、多くの人が温かい気持ちになり、現在のスポーツブームに拍車をかけている。多くのマラソン愛好者が言うように、「生活そのものもマラソンだといえる」。

▼体とメンタルを鍛えることができるマラソン

あるネットユーザーは今年の北京マラソンに参加した後、「あんなにつらいのに、どうして走ることをやめられないかというと、全身の細胞が騒ぎ、風を切るような心地よさを感じることができるから。今回の北京マラソンには、笑い、涙、感動、苦しみ、忍耐があり、私の大好きな人たちが参加していた」と書き込んだ。同ネットユーザーは、走っている時に足がつったものの、がんばって完走したという。

多くのマラソン愛好者にとって、マラソンの意義は、「我慢強く努力すること」、「勇気を持って力強く前へ進むこと」、「自分に打ち勝つという挑戦」、「今までできなかったことをやり遂げた時に感じる歓喜」にあるという。

文化学者の李大白氏は、「マラソンをすることで、体の基本的な機能を鍛えることができるほか、メンタルを鍛えることもできる。マラソンをする人は、勝ち負けではなく、がんばり続ける精神や、自分の限界に挑戦する態度を強調する。米国の心理学者のアブラハム・マズローの自己実現理論で言うと、すでに自己実現することができている状態」との見方を示している。

▼スポーツの域を超えて多方面にメリットのあるマラソン

北京のマラソン愛好者・王さんは、マラソンやジョギングが人気の理由について、「走るのには場所も選ばず、道具もほとんどいらない。性別、年齢も関係なく、いつでもできる。雨が降ったときは、ルームランナーを使えばいいので、天候に左右されることもない。ランニング用の靴と、それなりの広さのスペースがあればどこでも走ることができる。スピードも自分で調整でき、とても自由」と分析する。中国全国体質健康調査のデータによると、現段階で、中国でウォーキングやジョギングをしている人の割合は、スポーツ人口の60%を占めている。

SNSの普及で、ジョギングもシェアできる内容の一つとなっている。走った距離や時間、走る予定などをアップし、「いいね!」を送り合ったり、一緒に走る約束をしたりと、ジョギングに多くの新たな楽しみが加わっている。ジョギングのベテランである王さんも、微信(Wechat)のソーシャル機能「モーメンツ」やスポーツ系アプリを使って、走った記録をシェアするのが好きだという。「自慢したいという思いもあるが、自分に発破をかける方法の一つでもある。忍耐強い健康的な私の様子をみんなに見てもらいたい。ジョギングの様子や記録などをアップしているのだから、絶対に続けなければならない」と王さん。