3社同時上場からそろそろ2年、日本郵政株が売り出しへ。買ってもいい?(撮影:尾形文繁)

衆議院は解散、10月22日の総選挙が決定。すでに株価は解散を先取り。報道が伝わるといち早く動いていた。この間、カリスマ投資家の内田衛氏はどんな売買を行っていたのか。また今後の株価見通しは? いつものように、「株日記」で振り返ってみよう。

日本郵政、まさかの上昇!カラ売り勢力は大変だ


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【9月11日 月曜日】先週末の日経225先物(12月限)は、30円高の1万9170円、NYダウは、13ドル高の2万1797ドル。1ドルは107.82円、1ユーロは129.73円。しかし、本日の日経平均株価は、270円高の1万9545円と大幅高。その理由は、北朝鮮の建国記念日(9月9日)に、何もなかったからなのか? 15時47分、日経速報メールで、財務省が9月中にも日本郵政株を最大1兆4000億円追加売却、と正式発表。本日の日本郵政(6178)の株価は、23円安の1321円。

【9月12日 火曜日】午前5時半、日経225先物は、150円高の1万9560円、NYダウは、259ドル高の2万2057ドル。S&P500指数は、2488.11と過去最高値を更新した。昨日、第2次売り出しを正式発表した日本郵政は、52円高の1373円と大幅高。日経平均は、230円高の1万9776円と大幅続伸。この大幅続伸は、売り方の買い戻しなのか? 想定外の展開だな。

【9月13日 水曜日】午前5時半、日経225先物は、100円高の1万9730円、NYダウは、61ドル高の2万2118ドルと最高値更新。6時、1ドルは110.14円、1ユーロは131.80円と円安進む。日本郵政は、1000億円の自己株買い(1株1373円で7283万3200株、発行済株式の1.77%)を立会外取引で実施した。売り方は、財務省で同数の売り注文を出す。目的は、追加売却の影響で、市場の需給が悪化するのを緩和し、株主還元を強化するためだそうだ。これは既存株主への配慮と第2次売り出し価格を高くするためであろう。

本日の株価は31円高の1404円と、2015年11月の第1回目の売り出し価格1400円を上回ってきた。売り出しのニュースが出てから、需給悪化で下がることをもくろんで、大量のカラ売りが入り、9月5日には、1272円の安値をつけた。だがその後、10月より日経225銘柄への採用発表や、ゆうパックの値上げ、そして自己株買いと立て続けに株価上昇の材料が出て、売り方はまさかの展開で苦しそうだ。日経平均は、89円高の1万9865円と3日続伸。

【9月15日 金曜日】今日から、吉野家とはなまるうどんの「はしご定期券」が使えるので、早速、吉野家へ行って「ベジ黒カレーとしじみ汁」を食べた。はしご定期券とは、300円で購入し、吉野家では、丼、定食、皿、カレーが80円引き、はなまるうどんでは、うどん1杯ごとに天ぷら1品無料となる券で、期間内何度でも使用可。10月23日まで有効。久しぶりに吉野家へ行ったが、しじみ汁(税込み150円)は、かなりオススメ。シジミがおいしくて、しかもシジミの量が多くてお値打ち商品と思う。本部へ問い合わせをしたら、まだ試験的な段階だそうで、一部の店舗にしかないそうだ。しかし、このはしご定期券は、初めての試みで、どの程度の効果があるか楽しみだ。吉野家ホールディングス(9861)の株価は、4円高の1881円。日経平均は、102円高の1万9909円。

すかいらーくの新業態「とんから亭」は何が違う?

【9月18日 月曜日 敬老の日】一昨日、待望のすかいらーく(3197)の株主優待券(6月権利分)が届いたので、早速、新業態の「とんから亭」へ行ってみた。名前からわかるとおり、とんかつと空揚げの専門店だ。店舗数は16店舗で、業態としては、アークランドサービスホールディングス(3085)のカツ丼専門店「かつや」とよく似ているが、方程式のようにすると、とんから亭は「かつや」-「メンチカツ」+「空揚げ」、といったところか。

最初は、カツ丼にしようかと思ったが、「旨塩ダレのから揚げ丼」(税込み593円)と「とん汁(大)」(税込み183円)を注文した。どんぶりご飯の上に、キャベツの千切り、大きな空揚げ3個、空揚げが見えなくなるくらいのネギが乗っている。ニンニクの効いた揚げたての空揚げとシャキシャキのキャベツと苦味の効いたネギが絶妙に相まっておいしかったです。

休日ということもあって、駐車場が満車になるほど混んでいた。100円の割引券をもらったので、今度はカツ丼ととんかつを食べてみたい。8月12日には、すかいらーくの新業態「むさしの森珈琲」へ行ったが、業態としては、コメダホールディングス(3543)のコメダ珈琲店とよく似ており、すかいらーくの新業態って、今はやっている業態とよく似ているな。

以前、コロワイド(7616)の「やきとりセンター」へ行ったときは、店の作りからメニューまであまりにも鳥貴族(3193)に似ていてビックリしたこともあったけど、外食業界は他社にまねされるくらいでないとダメなのかな。

株主優待券と一緒に送られてきたすかいらーくの「株主通信」によると、2016年は、既存店の収益力強化、各業態のブラッシュアップを行い、2017年は、既存店強化に加え、新規出店(上期で39店舗)と攻めの姿勢のようだ。2017年6月より、株主優待基準を従来の3倍に拡充したのだが、2017年6月の株主数は、25万2040人と2016年12月の11万5860人から、2倍以上になっていた。

「9月の権利確定日」後の株価下落には要注意

【9月19日 火曜日】NYダウは、63ドル高の2万2331ドルと5日続けて最高値更新。9時11分、日経平均は、8月8日以来の2万円台を回復。大引けの日経平均は、389円高の2万0299円と大幅続伸で、まさかの年初来高値を更新した。衆議院解散総選挙報道がきっかけか?

日本郵政株の第2次売り出し(PO)の申し込みをした。野村證券と大和証券に各5000株、みずほ証券、三菱UFJモルガンスタンレー証券、SMBC日興証券、SBI証券、松井証券に各1000株で計1万5000株。日本郵政の株価は、18円高の1420円と結構上がってきてしまったな。せめて、1回目の売り出し価格の1400円くらいで買いたい。

【9月20日 水曜日】NYダウは、39ドル高の2万2370ドルと6日連続最高値更新。8月の貿易黒字は、1136億円となり、3カ月連続の黒字となった。日経平均は、11円高の2万0310円と3日続神。

【9月21日 木曜日】午前3時半、FRB(米連邦準備制度理事会)は、資産縮小の開始決定(量的引き締め)と12月の追加利上げを示唆との報道で、米長期金利が、2.28%まで上昇し、1ドルは112.50円まで円安が進んだ。午前5時半、日経225先物は、130円高の2万0270円、NYダウは41ドル高の2万2412ドルと7日連続最高値を更新。日本郵政は、28円安の1405円。日経平均は、37円高の2万0347円と4日続伸。

【9月22日 金曜日】NYダウは53ドル安の2万2359ドルと10日ぶり反落。日本郵政は、42円安(2.98%)の1363円と反落。日経平均は、51円安の2万0296円と5日ぶり反落。

【9月23日 土曜日】午前5時半、日経225先物は、20円高の2万0200円、NYダウは、9ドル安の2万2349ドル、1ドルは111.99円、1ユーロは133.84円。

9月8日に1ドルは107円台をつけ、9月相場は、円高株安となってしまうのかと思ったが、連日のNYダウの史上最高値更新、ドル高円安、衆議院解散総選挙報道もあって日経平均は2万円台回復、年初来高値更新となった。日本郵政の売り出しに伴う1兆4000億円程度の資金吸収不安もなくなり、下値不安はなくなってきた。しかし、この2週間で日経平均は、大きなマドを2つあけて1022円も急騰している。9月26日の権利確定日(9月末時点の株主に配当や優待をする企業が対象)後、権利落ちを経て、株価がズルズルと下がるケースもあるので注視したい。