小林祐希のチームメイトでもあるグーチャンネジャド。今シーズンすでに2ゴールをマークしている実力派ストライカーだ。 (C) Getty Images

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 何かとネガティブな話題を提供し続けているアメリカ大統領のドナルド・トランプ。その特異な政策は、日本代表に脅威にもなったストライカーに重大な影響をもたらしている。
 
 現地時間9月26日に英国大衆紙『The Sun』が、苦境に立たされるイラン代表FW、レザ・グーチャンネジャドの怒りの言葉を伝えている。
 
 現在、日本代表MF小林祐希が所属するヘーレンフェーンでエースとして活躍するグーチャンネジャドは、イラン生まれながら、幼少期にオランダへ移住。ユース年代にはオランダ代表としてプレーするなど、異色の経歴を持っている。
 
 両国籍を保有するストライカーは、その出生のため、アメリカに住む妻と会えない日々を過ごしたという。今年3月に発布された“大統領令”の入国禁止国にイランが入っていたからで、ルーツを持つグーチャンネジャドに入国許可が下りなかったのだ。
 
 同紙によれば、グーチャンネジャドは渡航制限がかかる前からオランダのアメリカ大使館に入国ビザを申請していた。すぐさま異議を申し立てて、最終的に入国許可を得たが、約1年も愛する妻に会えなかったという。
 
 今も現役イラン代表としても活躍するグーチャンネジャドは、トランプ政権下におけるアメリカの現状をこう嘆いている。
 
「僕の妻はアメリカ人だ。そして、僕はオランダのパスポートだって持っている。でも、イランのパスポートも持っているという理由でアメリカに入れなかったんだ。まったく馬鹿げているよ」
 
 2001年9月11日の同時多発テロ事件以降、テロへの警戒を強めてきたアメリカは、「イスラム教徒が大多数を占めている」との理由でイランを含め、リビア、シリア、ソマリア、スーダン、イエメンの各国籍を持つ人びとの入国を制限。その決定には国内外から批判が相次いだ。
 
 大事な家族と会えない時期を過ごしたグーチャンネジャドは、イラン国民の声を代弁するかのように、「僕はドナルド・トランプへの考えを正確に伝えるよ。家族にすら会えない、あのルールは言葉にできないほど狂ったものだ」と、溜まった怒りをぶちまけた。