27日、韓国・朝鮮日報は、正月と並ぶ重要な祭日である秋夕を前に、格安の伝統衣装・韓服が人気を博していると伝えた。写真は韓服。

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2017年9月27日、韓国・朝鮮日報は、正月と並ぶ重要な祭日である秋夕(チュソク。中秋節)を前に、格安の伝統衣装・韓服が人気を博していると伝えた。

韓服といえば、かつては絹の生地を使って専門店で数万〜数十万円をかけてあつらえる高級品だったが、最近は2万〜3万ウォン(約2000〜3000円)台の格安品が登場しているという。

生地もポリエステルなど安価なもので、衣類の卸売店が多く集まるソウル・東大門(トンデムン)地域や中国で製造、インターネットでは9900ウォン(約980円)で売られる韓服もあるほど。元は、若者の間で韓服を着てソウルの古宮などで写真を撮ることが流行し、韓服レンタル店が安価な韓服を作ってレンタルし始めたのが始まり。その後需要が拡大、今では専門業者が工場で生産するまでのレベルになったという。

こうした格安製品は土産品として韓服を買う外国人観光客にも人気だそうだ。ソウル大衣類学科のイ・ユリ教授は「韓服も一つの服であり商品。さまざまな価格帯のものが登場することは韓服の大衆化に役立つ」と話す。

しかし一方で、こうした格安韓服が「伝統を傷つける恐れがある」と懸念する声も上がっている。華やかさを強調するために、伝統的な韓服ではあまり使われなかった金、銀、蛍光色を使ったり、中には中国風の模様を誤って使用したりするケースもあり、「問題が多い」と指摘する専門家もいるという。

韓服について韓国のネットユーザーもそれぞれ持論があるようで、記事には「高尚な伝統よりましだと思う。たまの結婚式で着るために高いものを買ってもったいないと思うくらいなら、若者が楽しんで着る姿を見る方がいい」「誰でも気軽に着られる服こそ本当の服」「生地が中国産だから何か問題でもある?それより着ようとする意思に拍手」「誰でも買えるのはいいけど、中国風の模様を付けて『韓服』というのは阻止すべき」などの意見が寄せられている。

また、問題を指摘する専門家に対し「以前から騒がれていたのだから、専門家が集まって韓服のマニュアルを作るとか考えるべき」と指摘するものや、「庶民が韓服を楽しもうとしてるのに、業者の鼻が高いのが問題」との意見も。

一方で、「『韓服は長く着るべき』という考えにはならないかな。安い生地で簡略化して口だけの『改良韓服』じゃなく、安くて実用的できれいな韓服を開発したら?」と韓服の将来性を模索しようとするユーザーもみられた。(翻訳・編集/松村)