パリSGに大差をつけられて敗戦を喫した際には、神妙な面持ちを見せたアンチェロッティ。その時には職を追われることを脳裏に浮かべていたのかもしれない……。 (C) Getty Images

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 バイエルンは、現地時間9月28日にイタリア人指揮官カルロ・アンチェロッティを解任することを公式サイトで発表した。
 
 昨シーズンにジョゼップ・グアルディオラの後釜として就任したアンチェロッティは、その巧みな手腕でブンデスリーガ優勝に導いていた。しかし、その一方でDFBカップではドルトムントに屈して準決勝敗退、さらにチャンピオンズ・リーグ(CL)ではレアル・マドリーに敗れてベスト8で散るなど、カップ戦では結果を残せていなかった。
 
 迎えた今シーズンは開幕前からチームの準備不足が指摘され、ブンデスリーガでは首位ドルトムントの後塵を拝す3位、CLでも現地時間9月27日のパリ・サンジェルマン戦で0-3と完敗を喫し、一部の現地メディアでは、ベンチスタートとなっていたアリエン・ロッベンやフランク・リベリなど主力の一部との確執が指摘された。
 
 そんななか、バイエルンは28日にクラブのフロント陣を集めた緊急会議を開き、2019年6月までの契約を結んでいたアンチェロッティに解任を告げたという。
 
 公式サイトでの発表において、カール=ハインツ・ルンメニゲCEOは、「ハサン・サリハミジッチSDとともにカルロとはオープンな話し合いができた」としながらも、チーム成績に不満を持っていたことを明かしている。
 
「今シーズンのチームパフォーマンスは、我々の期待に応えるものではなかった。パリでの結果は、今、行動を取らなければならないことを明白に表したものだった。当然、これまでバイエルンのために尽力してくれたカルロには感謝をしている。私たちは彼と友人であり続けるだろう。しかし、クラブの利益のために決断を下さなくてはいけなかった」
 
 また、同発表によれば、当面はアシスタントコーチを務めていたウィリー・サニョールが暫定的に指揮を執ることも決定している。
 
 しかし、各国メディアには早くも後任監督の名前が踊っている。アンチェロッティ解任の一報を伝えた『スカイスポーツ』のドイツ版は、2015年の夏から2017年までドルトムントを指揮し、日本代表MF香川真司を指導していたトーマス・トゥヘルが筆頭候補であるとした。
 
 同様に後任人事について書き綴った『ESPN』は、現在ホッフェンハイムを指揮する30歳の青年監督ユリアン・ナーゲルスマンの名前を挙げ、「彼がこの仕事に適している」と伝えた。
 
 百戦錬磨の指揮官アンチェロッティを解任し、新たに舵を切ったバイエルン。気になる後座には一体誰が就くのか? その人事動向に注目したい。