来季へ向け動き出したプロ野球 新監督誕生までの様々な道のり 

写真拡大

 プロ野球はシーズンも最終盤を迎え、ファンの関心は、クライマックスシリーズ、さらには日本シリーズへと向かっている。そんな中、すでに来期へ向け、選手、チームスタッフの動向が報じられている球団も出てきている。

 監督人事において来期から新たに就任が伝えられているのは千葉ロッテマリーンズを今季限りで現役引退する井口資仁内野手だ。球団はすでに就任要請をしたと伝えられており、本人も前向きのようだ。

■コーチ、評論家を経ての道のりが主流とされる

 日本のプロ野球では監督に就任するまでには様々なパターンがある。

 最も多いのは現役引退後、コーチや2軍での指導経験を積むケースだ。現役時代を過ごしたチームでコーチや二軍監督を務めた後、監督の座に就くという形も多い。

 2017年の各球団を見渡してみても、セリーグでは広島の緒方孝市監督や、パリーグではオリックスの福良淳一監督など、多くがかつての所属球団などでのコーチを経て、監督として指揮を執っている。

 また、現場での指導経験はないものの、テレビ解説や評論家など長年、外部から野球に携わってきた後、監督としてユニフォームに袖を通すケースもある。日本ハムの栗山英樹監督やソフトバンクの工藤公康監督、阪神の金本知憲監督がこのケースだ。ちなみに今年3月、WBC日本代表監督として戦った小久保裕紀前監督もテレビ・新聞のメディアで解説者として活動した後、代表監督のオファーを受諾している。

■指導経験だけでない大きなメリットも

 それでも、今回の井口のように現役を引退して即、監督就任するといった機会も少ないわけではない。

 昨年就任した巨人・高橋由伸監督も、引退して即監督に就任し、1年目よりチームをAクラス(3位)に導いている。他にもプレイングマネージャーという、現役引退を目前としながらも選手・監督を兼任するといったケースもある。

 いずれの場合も、それまで長年にわたりチームの「顔」として存在感を発揮、活躍してきた場合が殆ど。そのため、ファンからも感情移入がしやすく、指導者としての能力もさることながら集客・観客動員という面からみてもメリットは大きいとも言える。

■メジャー経験のある初めての監督として

 井口が監督に就任すれば、日本人としてメジャーに渡った選手としては初の監督となる。ホワイトソックスでのワールドシリーズ優勝も経験もあり、監督としてどのような采配を振るうか見どころは多い。

 いずれにしても選手だけでなく、今後、監督・コーチ陣にも新しい顔ぶれが増えていくことはもちろんであり、それにより新たな時代へと我々を導いてくれるのは間違いないだろう。