人の見た目というのは、世間では様々に捉えられるものです。「美人は得をする」とか「人を見た目で判断するな」などと言いますよね。でも実際、初めて誰かに会ったときに、まず印象として残るのは外見ではないでしょうか 。そんな見た目を重視するのは、近畿大学アンチエイジングセンターの山田秀和先生です。先生が提唱する「見た目のアンチエイジング」についてご紹介しましょう。

見た目は第4の資産

私たちは人を判断するとき、まずは外見が大事な判断基準となります。つまり外見は自分をアプローチするための手っ取り早い手段。だから人はおしゃれやお化粧をし、またスマートな体型を維持するなど、 外見を整える努力をします。人をこうした見た目だけで信じて良いものか、戸惑うことはよくありますが、見た目の良さを一つの能力としようという考え方もあります。イギリスの社会学者キャサリン・ハキムは、人の外見に現れる美しさや性的な魅力などを、人間の第4の資産「エロティック・キャピタル」とすることを提唱して話題になりました。ちなみに人間の第1の資産とは「エコノミック・キャピタル」(財産や土地)、第2の資産は「カルチャー・キャピタル」(教養や学歴)、第3の資産は「ソーシャル・キャピタル」(人脈など)とされています。

見た目は健康状態を反映する

この第4の資産に注目しているのが、近畿大奈良病院教授・近畿大学アンチエイジングセンターの山田秀和先生です。見た目の美しさには2種類あり、装飾することで人工的に作られる美しさと、その人個人が持つ本質的な美しさがあります。先生は後者に注目し、見た目とは皮膚・容貌・体型の3つにより作られるものとしています。皮膚はシミやたるみ、容貌はまぶたや毛髪、骨の状態、体型は筋肉のつき方や姿勢で、これらの具合から見た目年齢が大きく違ってきます。山田先生がポイントとしているのは、見た目とは実は健康状態を反映していること、そして見た目からその人の老化の具合が判断できることです。例えば動きが機敏で若々しく見えるのは、つまりは骨や筋肉が丈夫で血管や内臓が順調に機能しており、健康であるという目安となるのです。

見た目の若さを作るのは食事・運動・精神

山田先生によれば、見た目の若さを作っていくのは、日々の食事や適度な運動、そして精神状態であるとしています。健康な体はバランスの良い食事から作られます。食事は腹八分目でカロリーの摂りすぎに気をつけ、野菜や果物を多く摂るようにしましょう。老化を防ぐには運動も不可欠です。運動は難しく考える必要はなく、家での拭き掃除なども運動としての効果があります。それからストレスが少なく明るい心でいることも、見た目の若さにつながります。心が沈んでいるとそれが表情にも出てしまうものです。口角をキュッと上げて(口角きゅっとアップ! ! 口の周りのしわたるみを防ぐエクササイズ)、にこやかにしているだけでも表情筋が鍛えられ、しかも口角を上げることで脳を刺激し、セロトニン(幸せホルモン「セロトニン」を増やす! 毎日できるキレイ習慣)の分泌を促す効果も期待できますよ。見た目の美しさとは健康であることのしるし。規則正しい生活を送ることで自分磨きとしていきましょう。


writer:Akina