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住友商事と台湾のGororoは共同で、日本でバッテリー交換式電動スクーター(スマートスクーター)のシェアリング事業を行うことを発表した。

Gororoは、台湾のスマートフォンメーカーHTCの元幹部が立ち上げた企業で、バッテリー交換式電動スクーターを手がけるメーカーだ。台湾はもちろん、2016年にベルリン、2017年にはパリに進出して、スマートスクーター事業を展開している。日本初進出となる今回の取り組みでは、2017年度中に沖縄県の石垣島で、スマートスクーター(Gororo社製)と交換式バッテリー用充電ステーション(Gororo社製、以下GoStation)の実証展開を行う予定だ。

GoStationは、石垣空港など島内に4カ所設置する。一部のGoStationは石垣市が設置する太陽光パネルから充電することなども計画しているという。スマートスクーターはGororo製「Gogoro 2」を導入する予定だが、台数は未定だ。

実際のサービスでは、ヘルメットなどの装備も含めたレンタルを提供する考えだが、料金体系などは現在詳細を詰めている最中だ。Gogoro 2は時速40km走行で航続距離110km。最高速度は50CC相当のモデルが時速60km、125CC相当のモデルが時速90kmだ。

使用者のスマートフォンとスマートスクーターをBluetoothでペアリングし、専用スマホアプリで連携させると、スマホがスターターキーとして機能する。バッテリーは2本1セットで車体に搭載する。シェアリング事業の場合は、スマートスクーターや交換バッテリーの予約もアプリ上から可能だ。

Gogoro社のスマートスクーターは、2015年の販売開始以来、台湾国内での累計販売台数は3万4,000台以上、GoStationの設置数は400カ所以上にのぼる。石垣島は台湾からの観光客も多く訪れ、既にGogoro社のスマートスクーターを使用している人も多いため、スマートスクーター事業導入の場所としては最適だとした。

Gogoro社では、充電バッテリー交換ステーションを他の事業者にも解放するオープンプラットフォームとする考えも発表しており、今後スクーターだけでなく、EVなどへの広がりも視野にいれている。

シェアリングやレンタル事業では、シェアリング・レンタル場所・返却場所、会員登録などの煩雑さが利用のハードルとなる。Gogoro社は、これから詳細を詰めるとしているが、特定のステーションに返さなくてもよい「乗り捨て」も視野にいれて利用方法を検討しているという。

スマートスクーターを利用するにあたって、スマホから利用状況やステーションの場所などをモニタリングできて、予約ができるというのは魅力的。アプリを使うことで会員証をなくす心配もない。「乗り捨て」となれば、さらに利便性は上がりそうだ。

バッテリーの交換は6秒程度で終わるので、ガソリンを給油するのに比べれば素早く行える。とはいえ、1本のバッテリーは重さが約9kg。女性の筆者は両手で持ってやっと持ち上げられる重さだ。バッテリー交換を自分でするとなると、ちょっと大変そうだなと感じる。できれば、誰かが交換してくれるとさらに使い勝手が高まりそう。今回のシェアリング事業の詳細は、まだ調整段階。サービスがスタートしたとき、どのようなスキームになるのか、今から楽しみだ。