27日、道端に落ちていた札束を持ち逃げしようとした女2人が警察に捕まるという事件が韓国で起こったが、ネットユーザーたちから事件をめぐり意外な声が寄せられている。写真は韓国の5万ウォン紙幣。

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2017年9月27日、道端に落ちていた札束を持ち逃げしようとした女2人が警察に捕まるという事件が韓国で起こったが、ネットユーザーたちから事件をめぐり意外な声が寄せられている。

ニュース1などの報道によると、釜山(プサン)の警察署は27日、77歳の女チョンと64歳の女パクをいずれも窃盗容疑で検挙したと明らかにした。2人は今月4日午後2時ごろ、釜山市内の銀行前の路上で73歳の男性ムンさんが落とした現金2束(1000万ウォン=約98万円分)を1つずつ持ち去った疑いが持たれている。

この金はムンさんが孫の大学入学に備えて毎月の収入から4年間こつこつと積み立てたものだったが、昨今の朝鮮半島情勢の悪化を受けて「戦争が起こるかもしれない」と心配になり、銀行預金を解約して家に持ち帰るところだったという。ムンさんは上着の内ポケットに金の入った封筒を入れていたが歩くうちに落としてしまい、1、2分後にその場を通り掛かった女2人が拾ったとみられている。チョンとパクは顔見知りではなかったが、たまたまほぼ同時に札束を見つけ、「山分け」して持ち去った。

ムンさんから通報を受けた警察は、現場近くに設置されていた防犯カメラの映像などから容疑者を割り出し女2人を検挙した。

この事件に韓国のネットユーザーからは「大金をなくして男性はものすごく動揺しただろうね」「お孫さんへの愛情がすごい。お金が見つかってよかった」とムンさんへのコメントや、「その年で泥棒とはみっともない」「まったく困った年寄りたちだ」など女2人への非難の声が寄せられている。

しかし一方で、女たちのとっさの犯行に理解を示す声も少なくない。中でも最多の共感を集めたのは「目の前に現金が落ちていたら、良心が痛みながらも心が揺れない人など珍しい」というコメントで、その他「この誘惑に勝てる人はいないよ」「2人をかばうわけじゃないけど、道端に1000万ウォンあったら拾わない人なんていないと思う」「小切手でもなく現金1000万ウォンは、9割がた見つからないさ」といった意見が並ぶ。

また「なぜ占有離脱物横領でなく窃盗容疑なんだ?次元が違うと思うが、相手が庶民だから厳しく適用してるのか」との指摘や、容疑者2人が割り出された経緯に触れ「これは防犯カメラがいけなかったね」とするコメントもあった。

なお、キリスト教信者だというチョンは警察の取り調べで「神様がご褒美にくださったものと思った」と話しているという。(翻訳・編集/吉金)