メンバー発表前の“特別講義”で熱く語る日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督

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 28日、10月6日のキリンチャレンジ杯・ニュージーランド戦(豊田ス)、同10日の同ハイチ戦(日産ス)の日本代表メンバー発表会見に出席したバヒド・ハリルホジッチ監督は、「代表発表前に少し話をしたいと思います」と約18分間の“講義”を開始した。

「私は日本に来てから、指導者やメディアの方々から『ポゼッション』という言葉を耳にする。日本のサッカーの教育は『ポゼッション』をベースに作られているのかなと感じました」。当然のことながら、試合に勝つには得点が必要であり、得点を奪うためにはボールが必要になるが、「相手よりもボールを持ったからと言って、試合に勝てるとは限らない」と強調した。

 すると、アジア最終予選のオーストラリア戦を引き合いに出して、さらに“講義”を進める。「守備面ではほぼ完璧な試合をした」という16年10月11日に行われたアウェー戦は、「チームのコンディションも良くなかった」こともあり、「それに合わせた戦術を採用した」と守備に重きを置いて試合に臨んだ。結果、「ポゼッションではオーストラリアの方が高かったが、決定機を作らせなかった」とボール支配率では上回れながらも、失点をPKの1点のみに抑え、アウェーで1-1のドローを演じる。しかし、オーストラリアから帰国後はポゼッション率が低かったこともあって批判を受け、「私と批判されている方のサッカーの見方は違う」と感じたようだ。

 さらに、27日に行われた欧州CLグループリーグ第2節パリSG(フランス)対バイエルン(ドイツ)を例に挙げ、ポゼッション率37%のパリSGがドイツ王者を3-0で一蹴したと説明。「ポゼッションやシュート、クロスなどはバイエルンが多かったが、デュエルの成功率はパリが上回った」と話すと、「繰り返しになるが、ポゼッションのみではまったく意味がない」と続けた。

 たとえボール保持率が高かろうとも、スコアを動かせなければ勝利はない。逆にボール保持率が低くても、スコアを動かせれば勝利に近付く。「私にとってはスコアが重要で、最終的にサッカーでは結果のみが唯一の真実だ」と“講義”を締めた。

(取材・文 折戸岳彦)


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