日本代表メンバーを発表したバヒド・ハリルホジッチ監督

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 2試合でメンバーを大きく入れ替えるターンオーバーも示唆した。10月6日のキリンチャレンジ杯・ニュージーランド戦(豊田ス)、同10日の同ハイチ戦(日産ス)に臨む日本代表メンバー24人を発表したバヒド・ハリルホジッチ監督は「2試合とも違ったメンバーで戦うことになると思う。この合宿ではあまり出ていなかった選手に機会を与えたい」と、これまで出場機会に恵まれてこなかった選手たちにチャンスを与える考えを示した。

 GK川島永嗣について「内転筋に少し問題があった。合宿に来たところでチェックしたい」と言及した指揮官は「東口をゴールマウスに立たせることもあるかもしれない」と指摘。GK東口順昭が昨年3月24日のW杯アジア2次予選・アフガニスタン戦(5-0)以来、約1年半ぶりに出場する可能性も高そうだ。

 FW岡崎慎司の招集を見送り、「杉本と武藤にチャンスを与えたい」と、FW杉本健勇、FW武藤嘉紀の起用も示唆した。左サイドバックではDF車屋紳太郎がA代表初選出。「左利きの左サイドバックを探していた」というハリルホジッチ監督は「サイドバックは攻撃でも守備でも大きな役割を担う。車屋は攻撃も守備もできる選手だと見ている」と期待を寄せた。

 同時に「どこまでのレベルでできるのかというを見たい。W杯での要求は非常に高い。今までよりもさらに高いものになる」と強調。「W杯までに9か月の準備期間がある。これからはまったくの別世界に足を踏み入れることになる。W杯出場を決めたことでみなさん喜んでいるが、最も厳しいところはこれから始まる。ロシアの美しい街並みを見に行くだけでなく、しっかり結果を残さないといけない」。より高い意識と意欲、そして野心を選手には求めている。

 W杯メンバー23人入りを懸けたサバイバルがいよいよ本格的にスタートする。「不運なことにそれぞれの選手に10回ずつ機会を与えることはできない。選手同士の競争をより激しいものにしてもらいたい」。そう競争を促す指揮官は「ロシアへ確実に行けるという選手はだれ一人いない」と何度も繰り返し、「選手たちは9か月間、努力し続けないといけない」と訴えた。

「しっかり準備しないといけない。ロシアの大会が始まるのを待って、飛行機に乗って行くだけではダメだ。私は大きな意欲を持っているし、ブラジルW杯で成し遂げたことをまず再現したい」。アルジェリア代表を率い、同国史上初の16強入りを成し遂げた14年ブラジルW杯。今度は日本代表監督として、自身2大会連続となる決勝トーナメント進出を目指すハリルホジッチ監督はすでに“W杯モード”に入っている。

(取材・文 西山紘平)