今年6月の香港対北朝鮮戦は1−1のドロー。はたして3次予選グループBは全日程を消化できるのだろうか。(C)REUTERS/AFLO

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 アジア・サッカー連盟(AFC)は木曜日、10月5日に開催される予定だったアジアカップ2019・3次予選(最終予選)の北朝鮮vsマレーシア戦が、延期になったと発表した。その理由を「マレーシア外務省が代表チームのピョンヤンへの渡航を禁じたため」としている。
 
 この両国はもともと、国交のある友好的な間柄だったが、今年2月のキム・ジョンナム氏暗殺事件を境に急転。マレーシア政府が北朝鮮大使館員の出国を禁じると、北朝鮮側も国内に滞在するマレーシア人が帰国できないように軟禁するなど、瞬く間に緊迫の度合いを増した。
 
 その影響はスポーツ界にも及んだ。マレーシアと北朝鮮は今回の3次予選グループBで同居。レバノン、香港の4チームでホーム&アウェー戦を実施し、上位2チームが2年後にUAEで開催される本大会へ駒を進める。だが暗殺事件からまもない、3月28日に予定されていたピョンヤンでのゲームは即座に延期が決定。今回もぎりぎりまで折衝が続けられたが、マレーシア政府がNOと最終回答したため、再延期となった。クアラルンプールでのゲームとともに、両国による2試合は日程が未定だ。
 
 AFCは「問題解決のために迅速な行動を起こし、あらためて報告する」としている。3次予選は来年3月27日が最終日。両国のホームゲームに開催の目途は立っておらず、2試合とも第3国で行なう案が有力視されている。もしAFCが北朝鮮に対してのみ、なんらかの処置を講じれば、年末に日本で開催される東アジア選手権にも影響が出てきそうだ。
 
 なお同予選グループBはレバノンが勝点7で首位。2位が勝点4の北朝鮮、3位が勝点2の香港、そして最下位が勝点1のマレーシアで、北朝鮮とマレーシアは1試合消化が少ない。日本は、同大会の予選を兼ねていたワールドカップ2次予選を突破しているため、すでに出場権を得ている。