メイクアップデザインツールの画面(画像: パナソニックの発表資料より)

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 パナソニックは27日、顔写真をタッチペンで、実際の場面と変わらずメイクアップできるツールを業界で初めて開発したと発表した。アナログな技術である“メイクアップ”がデジタル化され、複数人によるメイクのイメージ共有などがより簡単になる。

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 ツールでは、化粧品の色や質感が忠実に再現され、ペンの筆圧を実際のメイクにおける塗りの濃さ、筆のサイズに対応させたブラシも用いている。感覚としては現実の顔にメイクをするのとほぼ同じだという。

 ツールを利用する利点の1つは、メイクの過程や方法が見える化されることだ。メイクのプロセスごとに、色の塗り方や重ね方、ブラシの動かし方といったノウハウを記録するため、それを明確に確認できる。

 また、パナソニックがこれまでデジタルカメラなどで培った画像認識技術、画像処理技術の活用により、顔のプロポーション分析やメイクガイド表示が可能になったという点もメリットといえる。目や鼻など、顔の各パーツのバランス、いわば顔のプロポーションはメイクアップの基本だ。

 それを可視化し、例えば顔を縦に三等分した際のバランス分析、つまり均等バランスとの比較や、バランスの取れた顔に近づけるためのメイク方法を任意の顔の上に表示することができる。さらにデザインしたメイクを同じタブレットの画面上でカメラ動画像に重ね、実際の照明環境下におけるメイクの見え方をシミュレーションすることも可能だ。

 なお、このツールの活用は化粧品カウンターやメイクアップアーティストの現場、美容スクールなどにおいて期待されている。化粧品カウンターに配備すれば、利用客とのイメージ共有が短時間で行えるうえ、細かな要望に対してもタブレット画面で自由にデザイン、色などをアレンジして応えられる。肌に負担をかけることもない。

 熟練者から直接聞くか、そのやり方を見て学ぶしかなかったメイクのノウハウも、ツールで見える化されればより伝わりやすくなる。ビューティアドバイザーがもつスキルの高位平準化も見込める。メイクアップアーティストに対しては作業効率化の効果が、美容スクールでは教材としての活用が想定されている。

 ツールの展示および体験イベントは10月3日〜6日に幕張メッセで開かれる「CEATEC JAPAN 2017」のパナソニックブースにおいて行われる予定。