清川あさみ

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 すみだ水族館が、アーティストの清川あさみと初めてコラボレーションするイベント「Fairy tale in Aquarium〜水と幻想の世界〜」を9月29日のスタートに先駆けて、28日に関係者向けに内部を公開した。同日開かれた発表会では清川が登壇し、制作背景が語られた。
 イベントではエントランス、クラゲゾーン、そして長さ約50メートルのスロープの壁と天井に約5,000枚の鏡を貼りつめた展示空間「クラゲ万華鏡トンネル」の館内3箇所に、清川が宮沢賢治の童話をモチーフに手掛けた作品で幻想的な空間を演出する。エントランスでは、今回のために特別に制作された「やまなし」の物語をイメージした高さ約7メートルの映像を投影。クラゲゾーンは「グスコーブドリの伝記」に登場する自然豊かなイーハトーヴの森を背景に、「クラゲの動きと一緒に映像が動いていくようなイメージで『クラゲの森』を手掛けた」(清川)という。
 クラゲ万華鏡トンネルでは「銀河鉄道の夜」に登場する天の川をモチーフに採用。水晶やトパーズの河原、きらきら燃えるとうもろこしの地平線といった宮沢賢治の言葉をイメージソースに「銀河鉄道でわたる天の川トンネル」が体現された。また、物語に出てくる薔薇やりんごは香りとして、清川が調合したアロマの演出で取り入れられている。「映像が空間に広がることで、鑑賞者が旅に出かけているような気持ちになれるのでは」(清川)。
 展示は11月19日まで。期間中は、館内のペンギンカフェで特別メニューが提供されるほか、体験プログラム「手のひら絵本づくり」が展開される。