バイエルン戦では抱擁を交わす場面も見られたネイマールとカバーニ。これからも両者のパフォーマンスには注目だ。 (C) REUTERS/AFLO

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 注目された軋轢はこれで収束するのか。現地時間9月27日、パリ・サンジェルマンはチャンピオンズ・リーグ(CL)で、バイエルンを3-0で下した。
 
 9月17日のリヨン戦(リーグ・アン6節)で、PKやFKのキッカーを巡って衝突したエディンソン・カバーニとネイマール。翌節のモンペリエ戦は軽傷の後者が欠場したため、27日のバイエルンとの一戦が、両者が騒動以降初めて同じピッチに立つ場となった。
 
 バイエルンを本拠地に迎えたパリSGは、開始早々の2分にダニエウ・アウベスのゴールで先制すると、31分にカバーニが追加点を奪取。さらに63分、今度はネイマールがネットを揺らして勝負を決めた。注目を集めた両選手がそれぞれ得点して快勝したパリSGは、連勝を飾ってグループB首位に立っている。
 
 試合後にカバーニはイタリア・メディアで、「僕らは素晴らしい試合をした」と述べ、「改善点はある」としながらも、強豪相手の快勝を喜び、悲願のCL制覇に向けて意気込んだ。
 
「僕らは優れたチームで、どこが相手でも渡り合うことができる。僕らはすごくチームを強化したし、大きな自信を感じているよ。経験も積んだ。ただ、道のりはまだ長いけどね」
 
 ただ、この日はPKを蹴る場面こそなかったが、ネイマールとのキッカー争いは今後も注目されるだろう。ウナイ・エメリ監督は、「キッカーを決めた」としながらも、どちらを指名したのか明言を避けているからだ。
 
 しかし、そうした外野の声に対してカバーニは、「僕は誰に対しても協力的だよ。チームの勝利に貢献するのが僕の目標だ」と、パリSGの目標達成が最優先だと強調した。
 
「僕らはみんな異なる存在だ。それぞれの考え方やあり方、生き方というものがあると思う。でも、ピッチに立てば、僕らはファミリーとして、団結したグループとして戦わなければいけない」
 
 いまだ、カバーニとネイマールの確執を伝える報道は後を絶たないが、バイエルン相手の快勝とカバーニのこのコメントで、事態は沈静化するだろうか。