「希望の党」の立ち上げで「小池旋風」どころか、大型台風並みの激風が襲っている。

直撃を受けているのは民進党。前原誠司代表が被害を逃れるために小池新党への合流を提案、しかも党籍を民進党に置いたまま小池新党から出馬という前代未聞の奇策まで編み出した。

番組が伝えた新聞情報などによると、前原代表が事実上の解党とも言える苦渋の選択をしたのは、26日(2017年9月)夜の小池都知事との会談だったようだ。

小池都知事から「民進党所属だから排除することはない」との言質を取り、民進党候補者の大半が小池新党の公認を得られるとの感触を得て、腹をくくったという。

そして決断したのが衆院選では党として公認候補を一切しない、希望者は小池新党の公認を得て立候補するなどの提案。

この提案には、資金力のない小池新党を見越して、党籍を民進党に置いたまま、つまり民進党の資金を使って小池新党の公認を得て立候補するという奇策も入っているという。

前原代表は「どんな手段を使ってでも、どんな知恵を絞ってでも安倍政権を終わらせる。野党がバラバラでは選挙は勝てない」と提案の理由をあげるが、そう簡単にはいきそうにない。

小池都知事は新党への受入れ条件として、「もともと党として(合流は)全く考えていない」と明言し、個人個人の政策や理念で選別、とくに憲法改正や安全保障政策の考えを重視すると話している。

民進党は事実上、解党か

民進党は大雑把に憲法改正賛成の保守派と改正反対のリベラル派で別れる。ゲスト出演した政治評論家の田崎史郎氏は「保守派の代表格は前原さん、リベラル派は枝野幸男代表代行、辻元清美幹事長代行、長妻昭選挙対策委員長ですよ」と具体名を挙げ、次のように話す。

「解党になりかねないんですけど、前原さんは希望者全員が受け入れられるという前提の理解なんですね。小池さんは選別すると言われている。前原さんという政治家は前から知っていますが、発言にためがない。一呼吸おいて話せばいいのにバーンと言ってしまう。今、民進党内の実力者の理解はそれぞれ違っており一つになっていない」

民進党がヤマ場を迎えるのは今日28日の両院議員総会。前原代表は一任を取り付けたい考えのようだ。生まれたばかりの小池台風は、政界を巻き込み大きな影響を巻き起こしながら、投開票の10月22日まで続きそうだ。