犬が外出時に言うことを聞かなくなるのはなぜ?

いつも家の中で過ごしている時は問題行動などをすることがない自分の愛犬が、散歩や外出をすると途端に違う犬になったかのように、飼い主の言うことを聞かないという事例は珍しくありません。

いかし、いつもはお利口なだけに、なぜ外出すると言うことを聞かなくなるのか不思議ですよね。まずは外出すると言うことを聞かなくなる犬の心理を知りましょう。

ヽ擇靴て興奮してしまっている

皆さんも旅行する時は楽しくてついついはしゃいでしまう…なんてことありませんか?私たちにとって、「外に出る」こと自体は自由にできますし、毎日のように長い時間行うことですが、犬にとっては違います。

外に出るには、まず飼い主さんが一緒に行ってくれる時しか行けませんし、散歩も大型犬でさえ、行って1日2時間程度でしょう。

そのため犬にとっては散歩に行くだけでも、楽しくて仕方が無いため、最初にお話しした通り、私たちが旅行するような高揚感が沸き上がってくるのです。

さらに近所を散歩するのではなく、もう少し遠くの犬同班可能な施設などは、また違った楽しさや好奇心が生まれます。したがって、より「楽しい」「嬉しい」「面白い」という様々な感情が生まれ、興奮してしまい、普段は大人しく飼い主さんの言うことを聞く犬も自制が効かなくなってしまうことがあるのです。

恐怖心から言うことを聞く余裕がない

続いて先ほどの「楽しくて興奮してしまっている」という状態とは反対に、外に出たことによって不安や恐怖に駆られ、恐怖心から飼い主さんの言うことを聞く余裕さえもなくなってしまうことがあります。

家にいる時は自分の居場所だと認識しているため、安心感がありますが、外に出ると家にいる時よりも様々な物に触れる機会があります。例えば車のクラクションの音や踏切の警報器の音、他にも強い風や他の犬と出会うことも多いですよね。

好奇心旺盛な犬にとっては、すべてが楽しく好奇心の対象となりますが、臆病で怖がりなわんちゃんからすれば、初めて見たり聞いたり触れたりするものに対しては「怖い」という感情が生まれてしまいます。

この「怖い」という感情が強くなってしまうと、飼い主さんが「落ち着いて」「お座り」などと指示をしても、その指示を聞く余裕がないため、パニック状態に陥り興奮しているように見えてしまうということがあります。

主従関係が逆転している可能性

「いつもはお利口さんなのに…」と飼い主さんは思っているかもしれませんが、実は飼い主さんが感じていないだけで、愛犬と主従関係が逆転しているということはありませんか?

家の中でいたずらをしない、トイレをちゃんと指定の場所でするからと言って、必ずしも飼い主さんをリーダーとして認めているとは限りません。

最近ではほとんどの犬が家の中で飼われていることもあり、基本のしつけはしっかりされている事が多いです。しかしその反面、同じベッドで一緒に寝てしまうなど、本来犬社会において下位の犬が上位の犬に対してしないような事もできる状況が作り出されてしまっています。

家の中で問題行動はしないものの、実は本当の意味で上下関係がしっかりできていないため、外出すると野生の本能が目覚め、飼い主さんがコントロールできなくなっているという事態に陥っているのかもしれません。

と情期のメスが近くにいる可能性

もしも愛犬がオスであり、いつも言うことを聞かないということはなく、外出すると時々言うことを聞かなくなるという場合には、近くに発情期のメスの犬がいる可能性があります。

多くのメスの犬を飼っている飼い主さんは、発情期期間は散歩を避けたり、他の犬が多い場所には行かないようにするなどの配慮をされていますが、中には気にせず、施設に入ってしまうという人もいます。

発情期のメスは、オスの犬が嗅ぎつけるフェロモンを発するため、オスは興奮状態に陥ってしまい、一目散にメスの方へ行き繁殖行為に及ぼうとする子も珍しくありません。

妊娠を望んでいない場合には、オスは去勢手術、メスは避妊手術を受けることも可能ですので、家族間で話し合ってみるのも良いでしょう。

外出時も言うことを聞かせる方法

最後にご紹介した「発情期のメスがいる」という理由で興奮してしまっている場合には、オス側が対処するのは難しいですが、それ以外の理由で外出時に言うことを聞かなくなっている場合には、普段から様々な動作を基本動作としてしつけておく事が大切です。

基本動作の代表的な例としては、「お座り」や「伏せ」「お手、おかわり」などが挙げられます。これを行うことで、一度興奮状態をリセットし、普段の言うことをちゃんと効くお利口な状態に戻したり、上下関係を明確にさせることができます。

もちろん、いきなり外出中にこれを行っても意味がありません。まずは犬が落ち着いている家の中で毎日トレーニングを行い、基本動作に慣れさせることが必要です。

「家の中でならば完璧にできる!」という状態になりましたら、続いて家の中よりは少し緊張感のある散歩中にこの基本動作をさせます。まずは「お座り」だけでも良いでしょう。できたら大げさに褒め、最後にご褒美を与えるなど、良い印象を付けるようにしましょう。

最後の段階として、いつもの散歩ルートではなく、環境を変える意味で少し遠出をし、その場所で行ってみましょう。例えば近くにあるドッグランやドッグカフェ、犬同伴で入ることのできる大型施設などです。

まずは他の犬が少ないであろう場所で行うことがポイントです。いきなり全く知らない場所で、多くの犬がいる環境の中に連れて行き、トレーニングを行っても、興奮状態に入り言うことを聞かない可能性の方が遥かに高いです。そのため、人が少ない時間帯を狙ってドッグカフェに行くなど、工夫が必要です。

これらを順々に行うことで、外出時に興奮状態に陥った際もこの基本動作をし感情をコントロールすることができるようになります。

まとめ

今回ご紹介した外出時に言うことを聞かなくなる犬の心理の中では、楽しくて興奮してしまっていたり、恐怖で言うことを聞く余裕がなくなっている可能性が非常に高いでしょう。

そのため、外出時でもしっかり飼い主さんが愛犬に落ち着きを取り戻すことができるよう、日頃から基本動作をトレーニングし、いつどこでもできるようにしておくことが重要です。

ぜひ今日から基本動作のトレーニングを無理なく少しずつチャレンジしてみてくださいね!