暇になるとなぜ眠くなる?対策は?専門家に聞いた

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皆さんは、仕事などで暇になったとたんに眠くなったという経験があるだろうか。「教えて!goo」にも「仕事中に眠くなる」と、忙しいときは眠くならないのだが、暇になると急に眠くなるという悩みが投稿されていた。そこで、睡眠文化研究者であり一般社団法人日本眠育普及協会代表の橋爪さんに、なぜ暇になると眠くなるのか、その理由を聞いてみた。

■眠くなる原因

橋爪さんいわく、暇なときに眠くなる理由は、脳への刺激が関係しているらしい。

「暇な状態というのは、緊張から解放され、心身共にまったりとしている状態です。外界からの刺激も少ないので、脳の活性化が抑えられます。その状態になることにより、交感神経のレベルが落ち、血圧や心拍数も下がり、眠気に襲われるわけです」(橋爪さん)

緊張がほぐれたときに、眠くなった経験は皆さんもあるだろう。脳への刺激が少なくなることでリラックス状態になることが主な要因である。

「同じ理由で眠くなることが他にもあります。それは、退屈と感じたときです。たとえば、会議中や聴講中、観劇やコンサートで、つまらないと思うと眠くなります。また、単調な作業をしているとき、高速道路を長時間運転しているときなども同様です。つまり脳への刺激が低下すると眠くなるわけです」(橋爪さん)

身に覚えがあるという人は多いのでは。会話などに夢中になったり、勉強に集中していると眠くならないもの。これは、脳への刺激の強弱が影響しているようだ。

■眠くなったときの対策

困ったことに、会議中や勉強中にも眠くなってしまうことがある。このようなときはどうしたら眠気から解放されるのだろうか。対策を聞いてみた。

「実は我々が自然に行っている方法があります。まずは、あくびです。それはたるんだ脳に酸素を入れ、活性化させようとする作用なのです。また、貧乏ゆすりをしたり、書類の端に落書きをしたりして、脳に刺激を与えたりする人もいます」(橋爪さん)

しかし、会議中やコンサートなど人前に出る場ではどちらも失礼に値する行動である。ほかに対策はないだろうか。

「確かにどちらも周囲には失礼ですね。そんなときは姿勢を正して、鼻で、ゆっくり深呼吸をしてみましょう。暇なときの眠気を払うには、外に出て外気を浴び、体を動かすことが一番効果的です。もちろん、日ごろから睡眠不足をため込まないようにしておくことも大切です。睡眠不足が大きければ、暇なときの眠気は非常に強くなってしまうからです」(橋爪さん)

日頃から睡眠を十分にとり、眠気を強くしないようにすることは事前にできる対策だろう。勉強中や会議中に眠くなってしまったら、休憩時間をとり、その際にストレッチをしたり、深呼吸を行おう。脳に酸素を供給すること、体を動かすことを意識し、TPOに合わせた対策を心がけよう。

●専門家プロフィール:橋爪あき
日本眠育普及協会代表。睡眠教育の普及に努め、睡眠相談、セミナー講演、イベントの開催などを行う。睡眠改善インストラクター。睡眠文化研究者。NPO法人睡眠時無呼吸症候群ネットワーク幹事。著書に「人生の3割を占める睡眠が残り7割の運命を決める」(牧野出版)がある。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)