地下鉄六本松駅の目の前にオープンした複合商業施設「六本松421」

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2017年9月26日、福岡市中央区の九州大学六本松キャンパス跡地に複合商業施設「六本松421」が待望のオープン。その中でも、施設の中核をなす「六本松 蔦屋書店」がはやくも話題となっている。

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九州の旗艦店として誕生した「六本松 蔦屋書店」。六本松が福岡でもっとも住みたい街となるよう「GOOD LOCAL」をスローガンに、さまざまなジャンルの書籍や音楽、映画などを取りそろえる。店内には「旅」「食」「音楽」「子育て」「ファッション」「アート」の6つのジャンルに特化したコーナーのほか200席のカフェ席も用意され、オープンスタイルが目新しいスターバックスコーヒーや九州初出店となるサンドウィッチ専門店「BUY ME STAND」、スープとスムージーの「Maazel Maazel」などの飲食店も併設。ゆっくりとしたひと時を過ごすことができる。

■ 「提案型書店」という新たなスタイル。コンシェルジュに気軽に相談を

また、同店最大の特徴は“究極の普段使い”をコンセプトに「本を起点にライフスタイルを提案する」という、新しいスタイルの書店であること。店内には各ジャンルに精通したコンシェルジュがおり、オススメの書籍や商品の案内はもちろん、さまざまな角度からアドバイスをしてくれる。ここにくれば、あなただけのマイスタンダード=定番が見つかるはず。

旅のコーナーでコンシェルジュを務めるのは、世界を2周、120カ国を訪れたという旅のツワモノ、森卓也さん。行き先が決まっていなくてもOK!オススメの国や地域、旅の心得など何でも尋ねてみよう。

毎日の暮らし、その根幹となる「食」に関するコーナーでは、関連する書籍以外にも食器やキッチングッズなど、食の暮らしを豊かにする商材が並ぶ。

ファッションコンシェルジュ・吉嗣直恭さんによるセレクトショップ「吉嗣商店」。“上質な普段使い”をテーマに、ハイセンスでお手頃な商品がそろう。

DJブースもある音楽コーナーでは、「毎日がレコード市」を謳い、選りすぐりのレコードを販売。中高年にとっては懐かしい、若い人にとっては新しい音楽との出会いを楽しもう。コンシェルジュは老舗レコード店店長暦10年の松尾宗能さん。

子育てコーナーでは、児童書のほかさまざまな知育図書や世界の知育玩具を取りそろえており、ゲームを実際にプレイすることもできる。毎週土曜の午後は体験会も実施される。

アートコーナーには、誰もが感性を磨き、誰もが気軽にアートを感じられる空間として展示スペースを設置。福岡出身のクリエイターの作品を中心に展示を行う。

「本屋=街づくりだと思っています」と語る蔦屋書店館長の南原尚幸さん。この「六本松421」そして『六本松 蔦屋書店』を中心に新しく生まれ変わる六本松エリアから目が離せない。

【九州ウォーカー編集部/文=前田健志(パンフィールド)、撮影=長崎辰一】