嫉妬でおかしくなりそう! 怒りをコントロールする3つの方法

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嫉妬は「ピッタ(火)」のエネルギー

インドの伝統医療アーユルヴェーダでは、エネルギーのタイプをヴァータ(風)、ピッタ(火)、カパ(水)の3つに分けています。誰もが3つ持っていて、その3つがどんなバランスになっているかが、それぞれの個性として表れます。そして、TPOで優勢になるエネルギーも変化。これに当てはめると、嫉妬という感情はピッタ(火)のエネルギーです。

友人関係では「あの人ばっかりチヤホヤされてズルい」というねたみ、スポーツでは「どうして私のほうが努力してるのにあの子に勝てないの?」とうらやむ心、そして恋愛では「彼はあの子のことが好きになったんじゃ…」という猜疑心などが、嫉妬心を揺さぶりますよね。

でも嫉妬の火は、過剰になりすぎると相手も焦がすし、自分も焦がしてしまう可能性が。根も葉もない悪いウワサを立てたり、ライバルが傷つくような嫌がらせをしたり、彼の携帯やパソコンを盗み見たりと、エスカレートすれば罪にだってなりかねない行動を取ってしまうぐらい、感情が動かされます。だから嫉妬心は、結局、自己嫌悪が後からついてくることになってしまい、とても辛いのです。

簡単にできる「色、香り、呼吸」でコントロール

そんな時はもう、感情が過剰な火であふれ、燃え盛っている状態。できるだけ早く沈静化するための3つの方法を紹介しましょう。

【色でコントロール】
嫉妬心にとりつかれている時は、色で言えば、ドロドロの真っ赤。できるだけ冷静になるように、身の回りにブルーやグリーンなどの寒色系を持ってきてみて。ネイルやアクセサリーの色を変えてみたり、ブルーやグリーンのトレーニングウエアを選んで着てみたり、寒色系のコートで身を包んでみたりするといいでしょう。少しずつ鎮火していきます。

【香りでコントロール】
クールダウンにピッタリの香りはミント。ミントには浄化作用もあるので、ミントティーを飲んだり、ミントのアロマを焚いてみたり、サラダにミントを加えてみたりすると、体の内側からスーッと落ち着いてくるはずです。心もさっぱりしてきますよ。

【呼吸でコントロール】
左の鼻だけの呼吸も効果的。左の鼻は月のエネルギー、陰陽で言えば陰のエネルギーを持っています。月のエネルギーは冴えた力で心を鎮めてくれるので、右の鼻を軽く押さえ、左の鼻だけで呼吸してみてください。もし、左鼻の通りが悪ければ、左鼻の横の肌を、指で軽く左側に引っ張ってみましょう。通りがよくなります。

嫉妬の炎がだんだん小さくなり、消えていくころには、自分が本来持っている冷静さも取り戻しているはず。もしも、また嫉妬の火がチリチリと燃え始めたら、冷静さが失われないうちに、早めにクールダウン。「嫉妬しても、何一ついいことなんてないよ」と自分に言い聞かせていきましょう。冷静になる技を持っているだけで、心も少し安らぎますよね。

 

ライター:平地紘子
出展:Yogini・Vol.54/「アーユルヴェーダは生き方の科学です」
監修:西川眞智子(日本ナチュラルヒーリングセンター代表。アーユルヴェーダプロデューサー)