韓国の文在寅政権が「人道支援は政治的状況と関係なく進める」との原則に基づいて決定した、国際機関を通じた北朝鮮への人道支援について、韓国の国内外から批判が出ている中、あるNGOが北朝鮮への支援を続けている。

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開発途上国ワクチン製造会社ネットワークの会議に参加するために韓国を訪問したGAVIアライアンス(ワクチンと予防接種のための世界同盟)のセス・バークリー事務局長は、韓国紙・東亜日報とのインタビューで次のように訴えている。

同氏は、「ワクチンを必要としている満1歳以下の北朝鮮の子どもたちには何の罪もない」とし、国連安全保障理事会で採択された対北朝鮮制裁決議と、北朝鮮の子どもへのワクチン支援を結びつけてはならないと語った。

また、「6500万人の子どもが政治的な問題でワクチンの供給を受けられずにいる。すべての子どもがワクチン接種できるようにするのが我々の最も大きな挑戦」であると述べた。

保守系で、文在寅政権の対北朝鮮支援に批判的な東亜日報が、政権の原則に沿った形のインタビューを掲載したのは異例と言える。

一方、ドイツのNGOが北朝鮮国内に2つの老人福祉施設を開設する方針を示した。

ドイツのカールスルーエに本部を置くNGOのカリタスは、咸鏡南道(ハムギョンナムド)の咸興(ハムン)と高原(コウォン)の2ヶ所に老人ホームを開設すると明らかにした。同団体は昨年、平壌で老人ホームをオープンさせ、現在は両江道(リャンガンド)の延社(ヨンサ)で建設を進めている。

それ以外にも、肝炎および結核患者の治療、栄養食品補給事業、北朝鮮全土における簡易医学研究所の設立などを行っているこの団体は、2013年からドイツ連邦経済協力開発省からの資金を得て活動している。