仙台戦の出場を見送った清武は、代表復帰も厳しそうだ。写真:川本学

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 C大阪にとっての9月唯一となったホームゲーム、J1リーグ27節の仙台戦は、今夏以降の課題が凝縮されたような内容だった。20本のシュートで攻め立てながら1得点に止まり、カウンターやセットプレー、サイド攻撃といった本来はC大阪がやるべき形を相手にされて、守備が崩壊。今季ワーストとなる4失点の大敗、そして、ここに来てリーグ戦初の連敗となり、クラブ悲願のリーグタイトル獲得は厳しい状況となった。
 
 そのなかで、要となる選手たちにフォーカスすると、天皇杯ラウンド16で3か月ぶりの復帰を果たした清武弘嗣は、コンディションを考慮して、中2日で行われた仙台戦の出場は見送り。10月の日本代表復帰は厳しそうだ。
 
 一方で、代表でも定位置を掴んでいる山口蛍は、最後の4失点目こそ相手のハードプレスからボールを奪われたことが要因となったが、それまでは、ピッチを広範囲に動き回って的確にカバーリングをするなど、持ち味を発揮した。言い換えれば、山口へ過度な負担がかかるほど、この試合のC大阪は、チームのバランスを崩していたとも言えるだろう。
 
「自分たちも(ボールの)失い方が悪いし、最近は取られた時のカバーがあまり上手くできていなかったんじゃないかなと思います。そこはしっかり、もう1回修正したい」とチームおよび個人の課題を口にした山口だが、豊富な運動量と猛プレスは見せていただけに、代表でも彼への信頼は揺るがないだろう。
 
 逆に、期待の攻撃陣は、杉本健勇が6本、山村和也が4本、柿谷曜一朗も前半早々の好機を含む2本のシュートで攻め立てたが、いずれも決めきれず。特にビッグチャンスが3度訪れながら、相手GKの好守やゴールポストに阻まれてしまった山村は、「僕が決め切れれば、何でもない試合だったと思うので、本当にチームには申し訳ない」と、自らを責めた。
 
 前半戦躍進のキーマンでもある24番は、夏場の怪我などもあって、21節・清水戦以降、得点から遠ざかることに。一時は日本代表入りも有望視されていたマルチローラーは、勤続疲労の影響もあるのだろうか、調子がやや下降気味なのは心配なところだ。チームの立て直しのためにも、杉本や柿谷だけでなく、山村のゴールが今こそ待ち望まれる。
 
取材・文:前田敏勝(フリーライター)