iPhone 8およびiPhone 8 Plus、iPhone Xは4K60P動画撮影に対応!

NTTドコモやau、SoftBank、Appleから9月22日に発売となった新スマートフォン(スマホ)「iPhone 8」および「iPhone 8 Plus」は背面がガラス素材へと変更となったことが主なトピックとなるほど、大きな変革はないように感じられる。

しかしながら、内部的にも新たにニューラルエンジンを搭載したほか、GPUとISPをAppleが独自開発するなどした新しいチップセット「A11 Bionic」やIoT機器との連携が予想される「Bluetooth 5.0」など、Appleによる次の世界感を作るための下準備がなされたモデルという見方もできる。

そして個人的なトピックとしては昨年発売された前機種「iPhone 7」および「iPhone 7 Plus」にはなかった「4K60P(60fpsによる4K解像度の動画撮影)」に「iPhone X」とともに対応し、オーバースペックとも言える滑らかな高精細動画撮影機能が追加されたことが大きい。

今回はこの4K60Pの動画撮影機能について、チェックしていきたいと思う。

現在、4K60Pの動画撮影に対応する機材は、業務用やハイエンドビデオカメラでも数が少なく、また動画を得意とするミラーレス一眼カメラでも1機種のみだ。

そういった意味で、この機能をいち早く搭載したiPhone 8は貴重な存在と言える。4K60Pは高精細な滑らかな映像を得ることができるが、同時にさまざまな問題点が発生する。

例えば、約800万画素相当の静止画を毎秒60枚保存し続けると考えると、「その膨大なデータ量にiPhoneの内蔵ストレージで足りるのか?」や「イメージセンサーの発熱やデータの圧縮処理によるチップの発熱問題は大丈夫なのか?」など不安要素がある。

これらの問題はAndroidスマホでは、4Kだけではなく静止画でも発熱によるカメラアプリの強制終了やあらかじめ動画撮影時間に制限をもつものもあるくらいだ。そのため、試す前は特にiPhone 8におけるこの新機能にトラブルがないかが気になるところ。


こうした問題に対してAppleは、1つの回答を提示した。それはiPhone 8やiPhone 8 Plusではプリインストールされている最新プラットフォーム「iOS 11」にて動画のデータ圧縮率が高くファイルサイズを小さくできる「HEVC(H.265)」形式をサポートしたことだ。これによって従来のH.264よりもビットレートを低くしながら高画質を実現する。

H.265の4K60PとH.264の4K30Pで同じ時間を撮影した場合、H.265の4K60PはH.264の4K30Pよりもファイルサイズがおよそ半分以下になる。iPhone 8およびiPhone 8 Plusは、最大256GBの内蔵ストレージを搭載するモデルを用意しており、これなら安心して長時間の撮影が可能だということがわかる。

なお、4K60Pで撮影するためにはH.265での撮影・保存が必須となり、「設定」→「カメラ」→「フォーマット」の中の項目「高効率」(=H.265)にチェックを入れておかないと、撮影設定が出てこないので注意が必要だ(※初期状態では「高効率」となっている)。

一方で、熱問題に関しては背面がガラスになるなど未知数な部分もあるが、これまでiPhone 7などで4K30Pの長時間撮影を行ってきているが、熱で止まることはなく、1時間以上も余裕で撮影することが可能だった。

そこで、まずは先日開催されていた「東京ゲームショウ 2017」でiPhone 8の4K60P動画撮影のテストを行ってみた。手持ち撮影でも手ブレ補正が効いており、細かい揺れは打ち消してくれるようだ。


動画リンク:https://youtu.be/uNYq5_3XCLQ

被写体があまり動くものではなかったために4K60Pらしい滑らかさは感じることはできないが、細かい部分の描写や色再現など、スマホの動画機能としてみてもレベルが高い。

また動画の後半ではDJIのスタビライザー「OSMO Mobile」を使用し、iPhone 8の標準カメラアプリによる4K60P動画撮影を行ってみた。これによって手ブレや移動時の揺れを緩和され、動画のクオリティーが向上した。

なお、iPhone 8で撮影した動画をYouTubeにアップする際、パソコン(PC)によるH.265のデータの編集はそれほど大変ではないのだが(すでに紹介しているようにH.265はWindows 10やmacOS High Sierraで対応している)、これまでの4K30Pの倍のフレーム数となる4K60Pであることからエンコード(出力)には今まで以上に時間を要した。

続いて、新橋からお台場、豊洲へつながる「ゆりかもめ」で4K60Pの撮影を行ってみた。こちらは編集することなく、元データをそのままYouTubeへアップしている。


動画リンク:https://youtu.be/y09rdd6f2Jw

撮影は24分ほどだが途中、熱で止まることもなく4K60Pという重い処理(だと思われる)でも問題なく撮影ができた。

その動画は車窓ということもあり、60Pの恩恵をもっとも感じることができた。滑らかな映像と、高精細な風景はスマホの動画撮影において新しい領域を開拓したように思う。

今回のように無編集のH.265データをそのままアップしても問題はないが、YouTube側でユーザーが視聴できる解像度に変換する作業が発生する。ユーザーが4K60P(YouTubeの表記では2160P60)で視聴可能となったのは投稿完了後の翌日からだった。


最後にH.265とともにiOS 11やmacOS High Sierraで導入された新しい画像フォーマット「HEIC」形式の紹介でも触れているが、iPhone 8とPCをUSBケーブルで接続した際にiPhoneがストレージとして認識されるのだが、この際にiPhoneの設定から「写真」→「MACまたはPCに転送」の項目を「元のフォーマットのまま」に設定しておくと、静止画は「HEIF」、動画は「HEVC(H.265)」形式で転送可能となる。

一方で「自動」に設定すると静止画は「JPEG」、動画は「H.264」となる。なお、H.264はH.265よりもファイルサイズ倍以上となり、さらに変換しながら転送となるためなのか転送速度がそれほど出ないようだ。

PCで動画編集するのであれば、互換性の高いH.264の方がいいのだが、画質低下につながる再圧縮処理が入ると思われるので、高画質な動画の素材としてH.265の方を使った方がいいだろう。


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記事執筆:mi2_303


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