アトレティコ、新メトロポリターノ初のCLで敗戦…チェルシーがモラタ&バチュアイ弾で勝ち点3獲得/CLグループC第2節

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27日のチャンピオンズリーグ(CL)・グループC第1節、メトロポリターノでのアトレティコ・マドリー対チェルシーは1-2でチェルシーの勝利に終わっている。

アトレティコの新しい家、ワンダ・メトロポリターノ( UEFAはスタジアムに企業名を付けることを禁じているため、CLではワンダが外れるが…)。初の欧州の一戦、それもビッグマッチが歴史に刻まれる日がやってきた。偶然にも、この試合の主審を務めるのは、ビセンテ・カルデロンでの最後のCL、レアル・マドリー戦で笛を吹いたチャキル氏である。

カルデロンでのCLでは、30勝4分け2敗という抜群の成績を残してきたシメオネ監督は、GKオブラク、DFフアンフラン、ゴディン、ルーカス、フィリペ、MFサウール、トマス、コケ、カラスコ、FWグリエズマン、アンヘル・コレアを先発させて4−4−2のシステムを採用。一方コンテ監督はGKクルトゥワ、DFアスピリクエタ、ダビド・ルイス、ケイヒル、MFモーゼス、バカヨコ、セスク、マルコス・アロンソ、カンテ、アザール、FWモラタを起用して3−4−2−1を敷いている。

「私は行く、マンサナレス川へ、エスタディオ・ビセンテ・カルデロンへ。そこはエモーショナルなフットボール好きが集まる場所だ」。アトレティコのイムノが収容人数6万8000人のスタジアムを埋め尽くす人々によって叫ばれ、その後にCLアンセムが流れてから試合はキックオフ。アトレティコは開始直後こそ左サイドのカラスコを起点に攻撃を仕掛けたが、チェルシーの絡みつくようなプレッシングに苛まれていき、前へ出ることができなくなる。同じく3バックを駆使するジローナと対戦した、リーガ開幕節と同様の苦戦ぶりである。

前線及び中央から積極的にプレッシングを仕掛け、サウール&トマスの2ボランチをパスワークで翻弄するチェルシーは、幾度もフィニッシュまで持ち込みメトロポリターノを震撼させる。しかしながら、肝心のゴールまでには至らない。12分にアザールが放ったミドルはポストに当たり、23分にはモラタが頭でボールを叩いたがオブラクの好守に遭った。

それでも観衆はアトレティコの背中を押すことをやめない。「テ・キエロ・アトレティ(アトレティ愛してる)!」「アトレティへの愛、お前には分かるまい」などのチャントによってチームの背中を押す。だが、それだけで劣勢は変わることなく、熟考するシメオネ監督の「オレ! オレ! オレ! チョロ・シメオネ!」のチャントに対するリアクションは薄かった。

アトレティコは30分過ぎにシステムを変更、前線をアンヘル・コレア、グリエズマン、カラスコ、中盤をコケ、トマス、ガビ、サウールとする4-3-3を敷く。チェルシーの中央からの攻撃を塞ぎ、サイドを駆使した攻撃を展開した。すると39分に手にしたCKで、ルーカスがD・ルイスに倒されて、チャキル主審がPKを指示。キッカーのグリエズマンが元アトレティコのクルトゥワを破り、メトロポリターノに爆発するような歓喜をもたらした。アトレティコはその後サウールが決定機を迎えるも決め切れず、1点リードで試合を折り返した。

良い感触を残して前半を終えたアトレティコだが、後半立ち上がりはチェルシーが再度優勢に立つ。チェルシーが70%以上のポゼッション率を記録して攻撃を仕掛けるのに対して、カウンターも意識するアトレティコは自陣に引き過ぎた。そうして59分、アトレティコファンにとっては憎きモラタが、スコアをタイに戻す。元レアル・マドリーFWは、左サイドのアザールが上げたクロスからヘディングシュートを突き刺した。ちなみにアトレティコは、新メトロポリターノで3試合目にして初失点。ゴールを決められた相手が、自クラブのカンテラに所属し、その後にヘタフェ、そしてレアル・マドリーのカンテラに移ったモラタであったというのは、何とも皮肉な話となった。

1-1となった後には、攻守が激しく入れ替わる展開に。シメオネ監督は76分までに交代カードを使い切る。まず68分にカラスコをフェルナンド・トーレスに代え(もちろん、アトレティコの絶対的アイドルには大歓声)、その1分後にはアンヘル・コレアとの交代でガイタンを投入。76分にはトマスを下げてヒメネスを入れた。一方のコンテ監督は82〜86分に選手交代を敢行し、モラタ、アザール、セスクに代えてバチュアイ、ウィリアン、クリステンセンをピッチに立たせた(もちろん、元レアル・マドリーFWには大ブーイング)。

終盤は、どちらも明確な決定機を迎えられず、そのまま試合終了のホイッスルが吹かれるかと思われた。が、チャキル主審がその笛を直前に行ったことは、チェルシーのゴールを認めることだった。93分、マルコス・アロンソのパスからバチュアイがシュートを決め切った。結局、(ワンダ・)メトロポリターノでの初のCLの試合は、アトレティコの敗戦という形で歴史に刻まれることになった。無論、観衆は試合終了後に「アトレーティ! アトレーティ!」と声を上げ、チームを鼓舞していた。

なおグループCのもう1試合、カラバフ対ローマは2-1でローマが勝利。同グループの順位は1位チェルシー(勝ち点6)、2位ローマ(勝ち点4)、3位アトレティコ(勝ち点1)、4位カラバフ(勝ち点0)となっている。