イラク北部キルクークで、クルドの旗を掲げ、クルド人自治区独立の是非を問う住民投票の実施を祝うクルド人ら(2017年9月25日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】イラクのクルド自治区で25日に実施された、同国からの独立の是非を問う住民投票で、クルド自治政府は27日、賛成票が圧倒的多数を占めたとの開票結果を発表した。

 公式開票結果によると、賛成票は92.73%、投票率は72.61%だった。住民投票に法的拘束力はなく、イラク中央政府は違法だとして認めない方針を示している。

 クルド自治政府のマスード・バルザニ(Massud Barzani)議長は、投票結果を受けてすぐに独立を宣言するわけではなく、交渉の道が開かれるべきだと表明していた。しかしイラクのハイダル・アバディ(Haider al-Abadi)首相は27日、議員らに対し、この投票結果に基づいて交渉を行うことなど論外だとはねつけた。

 住民投票は国連(UN)や米国も含む多方面からの反対を受けていたが、悲願の国家設立を目指すクルド人はそれを無視する形で投票を強行。クルド人は各国が支援するイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」掃討作戦に協力する主要勢力であり、住民投票によって情勢が混乱し、軍事対立に発展する可能性も懸念されている。
【翻訳編集】AFPBB News