YKKAP 「窓学展−窓から見える世界−」開催中

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 YKKAP(株)(堀秀充社長)では、「窓は文明であり、文化である」という思想のもと、建築・文化・アートなど様々な切り口でアプローチし、多角的に研究する活動「窓学」を推進してきたが、このほど活動10周年の成果を集約し、窓を主題にした研究と現代アートの展覧会「窓学展−窓から見える世界−」を東京・表参道のスパイラルガーデンにて、10月9日(月・祝)まで開催している。

 この「窓学展」では、当初より窓学の総合監修を務める東北大学教授の五十嵐太郎氏を展示ディレクターに、会場構成には、東京国立近代美術館所蔵品ギャラリーのリニューアルも手がけた建築家の西澤徹夫氏等々、制作チームにも豪華なメンバーを揃え、東京大学をはじめとする8研究機関の成果をコンパクトに展示。研究展示は、「サザエさん」「ドラえもん」「こち亀」など国民的漫画に登場する窓と生活の変遷を辿った研究あり、窓を人類史の観点から系統樹にまとめ、未来を紐解こうとする壮大なものまで、多種多彩な内容となっている。

 また、金沢21世紀美術館の作品「スイミングプール」で知られるアルゼンチンのアーティスト、レアンドロ・エルリッヒ氏による、「窓」のアートインスタレーションは、童話や小説に登場する窓を題材とする原広司氏(東京大学名誉教授)の研究と呼応する形で、窓が本来もつ力を呼び起こし掻き立てる新作となっている。さらに、新進アーティスト鎌田友介氏の「不確定性の透視図法」は、窓のようでありながら、重なったり変形したり、人や風景を取り込みながら、人間の認識の違いを顕在化させる不思議な窓の世界を現出している。

 今後、「窓学展」は、全国5大学(金沢工業大学、東北大学、名古屋工業大学、大阪市立大学、九州大学)を巡回する予定。
 なお、YKKAPでは、10月3日(火)にはシンポジウム「窓学国際会議−窓は文明であり、文化である−」を開催する。世界的建築写真家イワン・バーン氏、建築史家の藤森照信氏など、窓学に関わった多彩な専門家、海外ゲストに加えて、27名の招待講演者による研究発表、講演が予定されている。