中国が初の空母「遼寧」を正式配備したのは2012年9月25日だった。中国メディアの新浪網は就役5周年を記念して「この10の出来事は知っておくべき」とする記事を掲載した。写真は遼寧。

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中国がウクライナから購入した空母「ワリヤーグ」を改造し、同国初の空母「遼寧」として正式配備したのは2012年9月25日だった。中国メディアの新浪網は26日、就役5周年を記念して「この10の出来事は知っておくべき」などと題する記事を掲載した。

記事は全体として、自国の空母保有を誇るトーンで書かれている。冒頭部分でも「遼寧はわれわれに無数の、忘れられない瞬間を残してくれた」「一緒に大国の巨艦を称賛しよう」などと記述した。紹介した「10の出来事」は以下の通り。実際の行動だけでなく、「遼寧の関連で話題になったこと」も紹介しており、空母保有で中国人の「大国意識」が強化されたこともうかがえる内容だ。

(1)就役
12年9月25日に正式配備された。艦番号は16で、中国人民解放軍海軍として固定翼機を搭載できる最初の大型軍艦となった。

(2)初の離着艦を実施
国産戦闘機の殲−15(J−15)が12年11月23日、初めて遼寧への離着艦を行った。J−15はロシアの戦闘機Su−33を改造したもので、エンジンもロシア製のAl−31シリーズを搭載しているが、記事は「わが国が自ら開発した初の艦載マルチロール機(多目的戦闘機)で、完全な自主知的財産権を保有」などと紹介した。

(3)初の艦隊行動訓練
13年12月13日、遼寧を中心とする艦隊が南シナ海海域で、初の艦隊行動訓練を実施した。

(4)空母スタイル
空母甲板はエンジン音などが鳴り響いており、声による意思伝達は困難だ。そのため作業員は全身を使ったジェスチャーで艦載機への指示などを行う。中国空母に限ったことではないが、遼寧の甲板におけるジェスチャー、特に発艦を指示する姿が12年11月から「カッコいい」と評判になった。同ジェスチャーは当時流行していた韓国楽曲の「江南スタイル(カンナム・スタイル)」のもじりで「航母style(ハンムー・スタイル=空母スタイル)」と呼ばれ、ポーズを取った自らの姿を撮影してインターネットに投稿することが流行した。

(5)外国官員の初の乗艦
米国のチャック・ヘーゲル国防長官(当時)が14年4月7日に、山東省青島に停泊していた遼寧に乗艦した。乗艦時間は約2時間で、外国の官員として初めてだった。

(6)武器を使用した初の演習
遼寧を中心とする空母艦隊が16年12月、渤海海域で武器を使用した初の演習を実施した。艦隊全体として、空対空・空対艦・艦隊空の各種ミサイルを10発以上発射した。

(7)初の西太平洋進出
遼寧を中心とする空母艦隊が16年12月25日、宮古海峡を通過して西太平洋に進出した。遼寧の西太平洋進出は初めてで、J−15の飛行を含めてさまざまな訓練を実施した。

(8)馬甲軍団
空母甲板で働く作業員は、役割の違いが一目で分かるように、さまざまな色のベストを着用する。遼寧艦上の作業員が、赤、青、紫、黄、緑などのカラフルなベストを着用していることも話題になり「馬甲軍団(マージア・ジュントゥアン)」と呼ばれるようになった。

(9)遼寧で勤務する将兵
解放軍報が16年11月14日、遼寧で勤務する将兵を紹介する記事を掲載したことも評判になった。将官の平均年齢は39歳で、兵士は20歳とした。新浪網は「大国の重要兵器を支える土台」と評した。

(10)一般人に公開
遼寧を中心とする艦隊は17年7月1日に香港に到着、解放軍の香港進駐20周年の祝賀活動に参加した。遼寧は活動の一環として8日と9日には香港市民4000人以上を乗艦させる一般公開を行った。(翻訳・編集/如月隼人)