近年オーブンレンジはセンサー技術が進化し、様々な調理の幅と精度を上げています。そこで今回は、各社の最上位機種4モデルを取り上げ、冷蔵された生のさんま1匹と、冷凍した豚のひき肉を使い、「焼き魚」と「肉の解凍」の仕上がりをチェックしました!

 

【私が判定しました】

家電ライター平島憲一郎さん

生活家電など幅広いジャンルの記事を執筆。オーブンレンジ調理は生活の一部。

 

各社独自のセンサー技術が最新の自動調理を支える!

高級オーブンレンジは毎年調理技術が進化。自動調理機能も増えてきました。家電ライターの平島憲一郎さんは、その際に活躍するのが最新のセンサー技術だと語ります。

 

「パナソニックは最新機種に、食品の温度上昇を瞬時に検知する新型センサーを搭載。これで噴きこぼれを抑えつつ沸騰を維持します。シャープや日立は2種類のセンサーで食材の重さと温度を検知して最適な加熱時間に調節。東芝は3つのセンサーで加熱ムラを抑え、温めや解凍を行います」

 

こうしたセンサー技術はオーブンレンジの“基礎体力”。通常の調理や解凍の精度に直結するため、製品選びのカギとなります。

 

エントリーその1

先進のセンサー技術で難しい火加減調節を自動化

パナソニック
スチームオーブンレンジ
3つ星 ビストロ NE-BS1400
実売価格17万7600円

高精度赤外線センサーで食材の沸騰を見分け、噴きこぼれを防ぎます。煮物やパスタも細かく火加減調整して自動調理。調理後の熱い庫内をファンで冷却し、連続使用の間の待ち時間を短縮します。●サイズ/質量:W494×H390×D482mm/約20kg●総庫内容量:約30L●オートメニュー数:385

 

操作性

操作パネルは見やすいカラータッチ液晶を採用。ボタンの配置も変更可能です。

 

独自機能

食材をボウルに入れてボタンを押すだけの自動調理機能を搭載。パスタやカレーができます。

 

出来上がりcheck

スチームで全解凍。平皿の上で解凍したためか、若干ドリップが出ました。

「一人分」で焼くと、他社に比べて焼き目は控えめに。ただし中までしっかり火が通っていました。

 

平島’s CHECK

調理機能5/5

操作性4.5/5

メンテナンス性4.5/5

「元々センサー機能が優れていますが、今回は噴きこぼれを見張れるまでに進化。オートメニュー中心に使いたい人にオススメです」(平島さん)

 

エントリーその2

香ばしいかつおのたたきが過熱水蒸気で手軽に完成!

シャープ
ウォーターオーブン ヘルシオ
AX-XW400
実売価格18万9760円

かつおのたたきなどの「あぶり焼き」機能を新搭載。赤外線・絶対湿度・温度の3種類のセンサーで、様々な料理に適した温めを行います。AIoT技術を使い、音声で献立の相談が可能。●サイズ/質量:W490×D490×H420mm/約25kg●総庫内容量:約30L●オートメニュー数:442

 

操作性

操作はタッチ式。さらに音声アシスト機能搭載で、高齢者も操作に迷いません。

 

独自機能

ハイパワーな過熱水蒸気を食材に集中噴射。香ばしい焦げ目も付き、おいしさがアップ。

 

出来上がりcheck

「全解凍」コースで解凍。完全解凍手前で仕上がったため、ドリップは出ませんでした。

過熱水蒸気で調理。見た目はやや火が通り過ぎた印象ですが、身は適度なふっくら加減に仕上がりました。

 

平島’s CHECK

調理機能5/5

操作性5/5

メンテナンス性4/5

「あぶり焼き機能や計量不要な『まかせて調理』など優秀な機能が揃う。操作性も、音声で献立相談できるなど先進的です」(平島さん)

 

エントリーその3

最高350℃の高火力で本格的なオーブン料理にも対応!

東芝
石窯ドーム ER-RD7000
実売価格17万640円

庫内に熱風を循環させるドーム構造で350℃のオーブン調理が可能。深さ5僂凌嫉が付属し、パエリアなど「オーブンごはん」も手軽に作れます。3種のセンサーを組み合わせ、解凍を時短。●サイズ/質量:W498×D442×H396mm/約21kg●総庫内容量:約30L●オートメニュー数:470

 

操作性

カラータッチ液晶の操作性は文句ナシ。オートメニューもすぐに呼び出せます。

 

独自機能

丸みを帯びた庫内の構造などにより熱風が庫内を素早く循環。350℃の高温でピザもカリッ!!

 

出来上がりcheck

「スチーム全解凍」で解凍。鮮度よく解凍でき、若干凍った部分もありますが、下ごしらえには問題ナシ。

外はパリっ、中はふわっとした焼き上がり。ただし途中で一度さんまを裏返す必要があります。

 

平島’s CHECK

調理機能5/5

操作性4/5

メンテナンス性4/5

「350℃オーブンからトリプルセンサーを使った温めまで機能が豊富! 全部使いこなすのが難しいくらいハイスペックかも」(平島さん)

 

エントリーその4

重さと温度をダブルで計り絶妙な火加減に自動調節!

日立
過熱水蒸気オーブンレンジ
「ヘルシーシェフ」 MRO-TW1
実売価格9万5000円

食品の重さと表面温度から火加減調節する自動調理機能を搭載。主菜1品と副菜2品を同時に調理する機能を新採用しました。レンジとスチーム加熱を組み合わせ解凍ムラを抑制。サイズ/質量:W487×D484×H365mm/約17.5kg●総庫内容量:約30L●オートメニュー数:172

 

操作性

各種ボタンとダイヤルを回して調理設定。ドア下部にメニュー番号が表示されています。

 

独自機能

「Wスキャン調理」は5種類の加熱方法を組み合わせ、食材の重さと温度に合わせて自動調理します。

 

出来上がりcheck

解凍の過不足がなく、ドリップもまったく出ませんでした。文句ナシの状態に解凍できました。

 

やや火が通り過ぎですが、重量センサーが働き、人数設定なしで上手に焼き上がりました。

 

平島’s CHECK

調理機能4.5/5

操作性3.5/5

メンテナンス性4/5

「重量・赤外線センサーを使う『Wスキャン』が秀逸。火加減調節の精度が高いです。ただしダイヤルの操作はやや面倒かも」(平島さん)

 

【コチラもオススメ】

解凍機能強化タイプもラインナップ

パナソニック
スチームオーブンレンジ
ビストロ NE-JBS654
実売価格8万5000円

解凍機能を強化したモデル。マイクロ波を食品の中央に放射して、「芯までほぐせる解凍」を行います。●サイズ/質量:W500×H347×D449mm/15.7kg●総庫内容量:約26L●オートメニュー数:168