ラファエル・ナダル【写真:Getty Images】

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31歳の赤土の帝王がスペイン紙インタビューで吐露「正直に言ってしまうけど…」

 男子テニスの世界ランキング1位ラファエル・ナダル(スペイン)は得意の全仏オープンに続き、全米オープンを制するなど、近年の苦戦から一転して復調を示す1年となった。充実の2017年について、スペイン紙「EL ESPANOL」に答えたインタビューをATPツアー公式サイトが掲載。今年のプレーを振り返り、永遠の宿敵ロジャー・フェデラー(スイス)の記録について言及し、さらに「僕にとってのゴール」を明かした。

 キャリア通算10度目の全仏制覇で“赤土の帝王”の異名を取るだけでなく、今夏の全米を制した通り、どのサーフェスでも安定した強さを見せるナダル。今年はノバク・ジョコビッチ(セルビア)、アンディ・マレー(英国)、錦織圭(日清食品)ら、トップ選手に負傷者が続出するなか、絶大な存在感を見せているが、自分は決してスペシャルな存在ではないとしている。

「僕は普通だし、どこにでもいる人間だよ。自分自身をロールモデルとして認識していないからね。テニスをうまくできる男、というところだ。自分自身コート内外で正しい態度で臨もうとしたよ。ただ、僕自身も他の人々と同じくミスをするし、完璧な人間ではないよ」

 近年は負傷に苦しみ、その点についてピックアップされることが多かった。前述したように、離脱者が続出しているテニス界の現状を受け、質問をぶつけられたが、本人は「真面目な話、負傷に関してはあまり言葉として出したくないんだ」と話し、こう明かした。

「それについて話すのは好きじゃない。できる限りすべてに万全を尽くしてすべてを調整しているよ。自分の目的はシーズンを健康なまま終わること、そして2018年に向けて、さらに向上できるかどうかを知ることにある。僕は今自分がすべきことに集中している。それはアジアの戦いをうまくプレーし、シーズン終盤への準備を進めることだ」

フェデラーのグランドスラム優勝回数への挑戦は…「正直に言えば、ノーだね」

 10月上旬に開幕する上海オープンへの意気込みを語ったナダル。これまで16度のグランドスラム制覇を果たし、フェデラーの19回に追いつけるかどうかにも注目が集まるが「正直に言えば、ノーだね」と吐露した。

「フェデラーの記録は今、チャレンジするところでも、目的でもない。もし将来的なオプションとしてあるならば、それを狙うことは幸せなことだよ。ただ、今は自分自身のキャリアに集中し、他のことには心を持っていかれていないよ」

 さらに、現在君臨する世界ランク1位という輝かしいポジションにも執着することはないという。

「正直に言ってしまうけど、僕にとって世界ランク1位になることはゴールではないんだ。僕にとってのゴールは、何が起ころうとも、そのシーズンを最後まできっちりと終えることにある」

 一戦一戦、勝利を収めることが、世界トップの座としての務め--。充実の時を送るナダルは記録よりも、持ち前の闘争心むき出しのプレーで、ファンの心をとらえ続けるはずだ。