過去に、アカデミー主演女優賞に輝き、女優としての地位を確立してきたリース・ウィザースプーン。個人的には、2002年に日本で公開された映画『キューティ・ブロンド』の印象が未だに色濃く残っている。だから彼女に対しては今も、女性の夢を応援するカッコよくて美しい人という印象を抱いている。

あれから15年。まるであの映画の主人公のような強さと意志を持つ彼女のエッセイが、9月4日、「Glamour」で公開され話題となった。

トップ女優になる過程で見た
軽視される「女性たちの夢」

昔、学校の先生にアメリカ初の女性大統領になりたいと話したことがあるほど、自身を野心的だと語るウィザースプーン。彼女が定義する野心とは、内に秘めた好奇心や考え、それらを叶えようとする欲求だという。

エッセイでは、若い頃から身を置いてきたショービズ界での経験についても触れている。

「私が映画のためにLAでオーディションを受け始めた頃、いつも大勢の女性たちが集まっていた。でも、どの作品も女性には1人分の枠しか設けられていなかったの」「撮影に参加した時、150人もの男性クルーに囲まれたこともあったわ」

自分と同じように、野心を持ち努力してきた多くの女性を見てきた一方、彼女たちが活躍できる場が少なすぎる現実を目の当たりにしてきたウィザースプーン。

現在は、女優のみならずプロディーサー業にも勤しむ彼女だが、前述に記載したような現場で感じた違和感やジレンマを解消しようという強い思いが、プロデューサーになったきっかけだったとも語っている。

才女も悩む世間の固定概念に
「負けないで」

「あなたの夢を応援してくれないような男性からは逃げて。野心は素晴らしくてセクシーなものだと考える男性はたくさんいるから」

エッセイの中で、ウィザースプーンはこのように述べている。このようなメッセージを送った理由は、ハーバード大学のある研究結果を読んだからだということだ。

MBAを取得しようと勉学に励みパートナーがいない女学生が、キャリアに関することになると、あえて野心的に見えないように振る舞ってしまうというもの。そうすることで、男性との結婚の可能性を失いたくないからだという。

社会に蔓る男尊女卑を目の当たりにした上で、女優として成功し、母親としても輝いている彼女だからこそ、未だ社会に根付く男女間格差に抑圧されている女性たちにエールを送らずにはいられなかったのだろう。

エッセイを公開してすぐに、アメリカを中心とした多くのメディアが取り上げて話題になったのも、きっと、現代社会に生きる女性たちの心に突き刺さったからではないだろうか。

Top Photo by J. Merritt/Getty Images
Reference:Glamour,@glamourmag,Harvard University