ヒョードルの氷の拳が炸裂

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 PRIDEヘビー級タイトルマッチ。エメリヤーエンコ・ヒョードル(ロシア/レッドデビル)vsミルコ・クロコップ(クロアチア/チーム・クロコップ)は、2年越しに決まった運命の一戦。ミルコの悲願は成就するのか、ヒョードルが氷の拳で粉砕するのか、一瞬たりとも目が離せない!
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 試合前から、完全に“出来あがっている”観客。試合前の煽り映像が終わると、4万7626人の超満員の観客から大歓声が上がり、誰もがこの一戦の実現に高揚し、興奮状態の中、両者が入場。クロアチア、ロシアの国歌吹奏が行われ、いよいよ運命のゴングが鳴らされる。
 会場の応援はミルコ寄りで、一部客席からは熱狂的なファンからミルココールも沸き起こる。
 試合は、距離を詰めようとするヒョードルを中心にして、ミルコが左回りに距離を保ちながら回る展開となった。
 時折ヒョードルが繰り出す右のフックは、空を切る音が聞こえてきそうな程、鋭く早い。そのパンチ一発一発に、観客からはどよめきが起こる。これに対し、ミルコは左のストレートをヒョードルへコツコツと的確に打ち込んでいく。
 1R序盤では、コーナーへと押し込まれたミルコが早くも伝家の宝刀、左ハイキックを出すも、ヒョードルの頭上をかすめて空振りに。その隙を逃さずヒョードルがミルコへタックルを仕掛けるが、今度は、ミルコが巧みにかわす。すると、なんとヒョードルは勢いあまってリングの外へ。
 序盤から観客のハートを鷲掴みにするハイレベルで、ハイスピードな攻防に、歓声が鳴り止まない。
 1R中盤には、ミルコが左ストレート2発でヒョードルをグラつかせるも、大振りのパンチでミルコを威嚇し、それだけでミルコの突進を止めるヒョードル。しかし、全く怯まないミルコは、すかさず左ハイキックを繰り出すが、またしても空をきる。ここでヒョードルは、バランスを崩したミルコをグラウンドへ引きずり込む。
 グランドになると、ミルコの左ストレートでヒョードルは顔面から出血が見られ、ドクターチェックが入る。再開されるも、1R6分過ぎ、ヒョードルの出血が止まらず2度目のドクターチェック。ここでも、異常は認められず試合再開。グランドでは、上がヒョードル、下がミルコという状態が続き、1Rが終了。

 2Rは、開始早々ヒョードルがミルコに組み付いて、腹部へボディブロー2発。反撃のミルコは、なんと右のハイキックを見せるも、当たりが浅い。3分経過と同時に、スタンドの状態で差しあいとなり、ヒョードルがミルコを2Rになって最初となるグランドの攻防へと誘う。ヒョードルのパウンドと、ミルコの下からの蹴り上げが激しく交錯するも、この辺りから、明らかに疲れの見え始める両者。

 3Rに入ると、手数でヒョードルがミルコを上まわり始める。そして、ヒョードルは動きの止まったミルコを、またしてもグランドへ引きずり込む。しかし、気力を振り絞るミルコは、下からパンチを繰り出し、そのまま腕ひしぎ逆十字固めを狙う。これをヒョードルは、もう一方の手でパンチを連打し、脱出に成功。そのまま3R時間切れとなり、判定3-0でヒョードルが勝利した。

■○エメリヤーエンコ・ヒョードル(3R判定/3-0)ミルコ・クロコップ●

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