【ライターコラムfrom岡山】昇格PO圏内、そしてJ1の舞台へ…苦境の今こそサポーターの力を

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 9月23日に行われた2017年の瀬戸大橋ダービー・岡山ラウンドは、カマタマーレ讃岐が1−0で勝利を収めてサックスブルーに身を包んだサポーターが喜びを爆発させ、ファジレッドに身を包んだサポーターからはブーイングが沸き起こった。

 チームは2年連続でのJ1昇格プレーオフ出場に黄信号が灯る痛恨の敗戦を喫した中、1試合平均1万人以上入場数を目指すプロジェクト『Challenge 1』を2年連続で達成するべく奔走してきたフロントの戦いも、苦しい情勢となっている。瀬戸大橋ダービーは讃岐から1千人を超す来場者が訪れたこともあって今季6度目の1万人越えとなったが、少なくも11,000人を見込んでいたものの10,578人にとどまり、集客担当の岡本龍平さんは肩を落とした。

「これから1試合1試合を今の状況を見ながらやっていくしかないです。すぐ一週間後に試合があるので、一人でも多くの方に来ていただけることをやっていこうと思います」と岡本さん。残り4試合のホームゲームで平均13,150人が集まらなければ『Challenge 1』は達成できない。ハードルはかなり高くなったが、集客アップに向けた企画は練ってある。

 まず10月1日の大分トリニータ戦は大学生の無料招待が行われる。「これまで18歳から22歳の来場者は全体の2パーセントくらいというアンケート調査もあって、どうすれば大学生に来てもらえるかを考えてきたんですけど、大学生にメインで動いていただかないと難しいなと思ったので大学生と一緒に考えてきました」と岡本さん。大学生を対象とした『仮想コスプレラン』を実施するなどし、学生が興味を引くイベントも用意している。

 そして、10月22日のザスパクサツ群馬戦は昨季の最終節・群馬戦の入場者数15,204人越えを目指し、15,205人へプレゼントしてスタジアムをファジレッドに染める企画を用意した。この企画の詳細は10月2日にクラブオフィシャルサイトで発表されるので楽しみにしていただきたい。

 J2リーグ戦は残り8試合。チームは6位の松本山雅FCを勝ち点6差で追い掛ける。長澤徹監督は讃岐戦後、「なんとか一週間で立て直して皆さんに喜んでもらえるように努力していきたい」と大分戦へ向けて切り替え、「サポーターの方々に力を貸していただきたい。いつも貸してもらってばかりなんですけど、一人でも多くの方に一緒に戦ってもらって一緒に目標を成し遂げられるようにしたい」と共闘を願った。

 岡本さんも「チームが苦しい時だからこそ一人でも多くの方に背中を押していただき、一緒にプレーオフ出場に向かっていきたい。こういう時だからこそ背中を押していただきたいです」と訴えかけている。

 昨季の最終節は15,204人と共にプレーオフ出場の喜びを分かち合い、『Challenge 1』も見事に達成した。至福の光景が広がったあのドラマを今季も再現するためには、昨季以上に一人でも多くのサポーターの力が必要になる。これから2か月、岡山の底力を問われる戦いが始める。

文=寺田弘幸