引退後はますます引っ張りだこになりそう(写真:共同通信社)

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 引退後は、その姿を日本で見られる機会が増えるのだろうか。フランスで開催されたエビアン選手権(9月14〜17日)が“現役最終戦”となった宮里藍(32)。試合後の会見では「自分自身にお疲れ様といいたい」と涙ぐんだが、まだ30を過ぎたばかり。セカンドキャリアの行方に注目が集まっている。

 会見では今後について「来年いっぱいぐらいで何かやりたいことが出てくればいい」と話すにとどまったが、すでに日米をまたいだ“争奪戦”が繰り広げられている。ゴルフ担当記者が説明する。

「JGA(日本ゴルフ協会)は2020年東京五輪の女子日本代表コーチへの就任を要請しましたし、テレビ各局もゴルフ中継の解説者、ラウンドレポーターなどのオファーを出している。その一方で、LPGA(全米女子プロゴルフ協会)も、宮里の人柄や英語力を高く評価して、日米の橋渡し役などとして渉外担当の役職を打診するとみられています」

 今のところ、はっきり決まっている予定は、「12月にある(用品契約を結ぶ)ブリヂストンのイベントに出演することくらい」(同前)だという。その“進路”はどうなるのか。

「引退試合の“選び方”からして、日本を活動の中心にするとは考えにくいでしょう」と嘆息するのは、あるJGA関係者だ。

「5月に引退発表した時には、日本ツアーの秋トーナメントを現役最終戦にしてほしいという打診が殺到したんです。特に、日本女子プロゴルフ協会・前会長の樋口久子氏の冠試合である『樋口久子三菱電機レディス』(10月27〜29日)は簡単には断われないだろうとみられていたが、あっさりとフランスでの試合を最終戦に選んでしまった」(同前)

 日本のファンとしては、2006年以降は米国中心の活動を続けていた宮里の姿を見たいところだが、望み通りにはいかなそうなのだ。

「すでに病気療養中の父・優さんら家族を米国に呼び寄せ、しばらくは日本のマスコミに騒がれないでのんびりするつもりでしょう。イベント出演など決まった予定がある時だけ帰国する生活になるのでは」(同前)

 元世界ランク1位は、引退後も日本の枠にとどまることはなさそうだ。

※週刊ポスト2017年10月6日号