イラク戦争で戦死した米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)の元選手、パット・ティルマン氏の妻マリーさん(2017年7月11日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】イラク戦争で戦死した米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)の元選手、パット・ティルマン(Pat Tillman)氏の妻が、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領に対して自身の夫の写真を政治利用しないよう求めた。

 ティルマン氏の写真は、人種差別への関心を喚起するため、国歌演奏時に抗議活動を続けるNFL選手を批判する人びとの間で広く使われており、その先頭に立っているトランプ大統領は25日、自身のツイッター(Twitter)で「#StandForOurAnthem」、「#BoycottNFL」といったハッシュタグとともに同氏の写真をリツイートした。

 こうした事態を受け、ティルマン氏の妻マリー(Marie)さんは米CNNで発表した声明で「一フットボール選手、そして一兵士として、パットは数え切れないほど多くの米国人を一つになる気にさせた」と述べ、自身の夫が生きていれば分断を助長するのでなく、一致団結することを望んだだろうと話した。

「人々が団結しなくてはならないということを思い起こすのに、彼の死が永遠に役立ってほしいというのが私の願いだ。パットだけでなく、すべての人々の功績は、私たちを分断させる目的で政治利用されるべきでは決してない」

「米国の自由、正義、そして民主主義のために戦った人々。彼らとその家族は、戦いの代償を知っている。そして私自身も、非常に個人的な代償を毎日痛感している」

 アリゾナ・カーディナルス(Arizona Cardinals)のセーフティーとして活躍したティルマン氏は、2001年9月11日に発生した米同時多発テロを受け、数百万ドルの契約を捨てて米軍に入隊。しかし2004年、アフガニスタンで味方の「誤射」によって死亡した。27歳だった。
【翻訳編集】AFPBB News