首脳同士による罵りあいで、緊張の度が増している米朝関係。27日(2017年9月)、北朝鮮外務省の高官がロシアの北朝鮮情勢を担当する大使と協議するため、モスクワを訪れた。米国との対話を模索する狙いなのか、米国との関係についてロシアに仲介役を要請するとみられている。

ロシアを訪れたのは、北朝鮮外務省の崔華妃米州局長。モスクワのブヌコボ空港に到着した崔局長は、報道陣の「どんな会談を行うのか?」と問いかけに「ロシア外務省と協議します」と答えた。ロシア側の北朝鮮情勢を担当するブルミストロフ巡回大使と協議するという。

トランプ大統領がまた警告

トランプ米大統領は、27日未明(日本時間)のホワイトハウスでの会見で、新たな核・ミサイル実験を示唆する北朝鮮に対し「もし実行すれば北朝鮮を壊滅させるオプションを用意している」と警告。緊迫した情勢が続いている。

このため北朝鮮も米国との対話を重視しロシア政府に仲介役を求めるのではないかとみられており、ロシア側も仲介役には積極的な姿勢で、北朝鮮とのパイプを利用し、ロシアにとっても脅威の米韓合同軍事演習の中止などを米国から引き出したい考えという。

政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏「(罵りあいの中で)こうした外交交渉の動きとして出てきたことは何らかの進展があるのではないかと期待したい」。

問題は、米国がロシアの仲介に乗るかどうか。罵り合いを止め緊張状態がほぐれればいいのだが...。