コインランドリーにある洗濯機(2012年4月29日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】保守的な宗教観の広まりが懸念される多民族国家マレーシアで、このたびイスラム教徒以外の利用をお断りするコインランドリーが登場し、物議を醸している。

 このコインランドリーは、南部ジョホール(Johor)州ムアル(Muar)にあり、「イスラム教徒のお客様限定」と書かれた看板が掲げられている。

 人口約3000万人のマレーシアで、マレー系のイスラム教徒は多数派を占めているが、中国系やインド系住民も相当数暮らしており、特定の宗教の人たちに限定してサービスを提供する事例はめったにない。

 ジョホール州の王室のトゥンクー・イドリス・スルタン・イブラヒム(Tunku Idris Sultan Ibrahim)王子は先陣を切ってこのコインランドリーを非難し、インスタグラム(Instagram)に「本気でやっているのか? 行き過ぎにもほどがある。ゾッとする」と投稿した。

 しかしコインランドリーの所有者は、客の「95%」はイスラム教徒だと抗弁。マレーシアのニュースサイト、フリー・マレーシア・トゥデー(Free Malaysia Today)によると、「近くには他にもコインランドリーがある。洗濯する場所が他にもあるのだから、イスラム教徒以外の人たちの不都合はないはずだ」と述べいているという。

 しかし、マレーシア国内でイスラム教の強硬派らの影響力が高まり、イスラム教徒の伝統的な寛容さが損なわれつつあると批判する声が上がっている。
【翻訳編集】AFPBB News