日本の常識や感覚が通じないことの多い海外では、ふとした行動が相手にとって失礼だったり、不快な思いをさせてしまうことがあります。遠い国から来た旅行者といえども、日本の印象を悪くしないためにも最低限のマナーは守りたいもの。海外旅行へ行く前に6つの基本マナーを押さえておきましょう。

 

その1:国によって全然違う食事のマナー

同じアジアや近隣諸国でも、日本と外国では食事に対する考え方や作法が異なります。日本で洋食を食べるだけならその国のマナーを気にする必要がないため、本場でも好きなように食べてしまいがちなのが日本人。しかし、例えば中国と韓国、アメリカでは以下のようなテーブルマナーがあります。

中国:麺類はレンゲを使い、茶碗以外の皿は持たないようにしましょう。「お腹いっぱいです」のサインとして大皿料理は少し残すようにします。

 

韓国:韓国ではスプーンまたは箸で食事をします。器はテーブルに置いたまま食べるため、汁物やご飯を食べる際にはスプーンを用います。両方を同時に使うのはNG。

 

アメリカ:ステーキや魚は切り分けてから食べ、食器を持って食べないようにします。また多くの国に共通することですが、パスタなど麺類を食べる際はズルズルとすすらないようにしましょう。

 

旅行前は、訪れる先のレストランで失敗のないよう最低限のマナーを調べておくようにしましょう。

 

その2:サービスをしてもらったらチップを払う

チップの習慣がある国の中には、チップが雇用者の主な収入源となっていることがあります。そんな国でチップを払い忘れるのは、相手からすると許しがたい行為。旅行へ行く前は必ず、その国にチップの習慣があるかどうか、またそうであれば相場を調べておきましょう。

 

レストランの場合、チップのもらい忘れを防いだり、煩わしさを軽減するためにも予めレシートにチップが含まれていることがあります。また、アメリカではレシートにチップ額を記入してから料金を支払ったり、クレジットカード払いでもチップは現金とする国もあるので要注意。

 

逆にあげすぎてもよくないと言われますが、たまりがちな小銭を減らすつもりでジャラジャラと置いていくのは失礼にあたります。そういった場合はお釣りからチップを渡したり、予めチップ用のお札を分けて持っておくとよいでしょう。

 

その3:写真撮影の前に撮影できる場所か確認する

スマートフォンで気軽に写真が撮れる現在、店内撮影を禁止にするお店が増えています。お店に入る前にドアや目のつく所にカメラ撮影禁止のサインがないか確認するようにしましょう。レストランで店内の写真を撮影する際も、一言断ってから撮影するのがマナー。

 

また、観光地では写真撮影が有料になっていることもあります。入場料を確認するとき、写真撮影料がないか確認しておくといいでしょう。筆者の経験上、旧東欧圏や東欧、中央アジアの観光スポットや宗教施設では写真撮影料が別途掛かることがありました。また、イスラム教の宗教施設では基本的に写真撮影をしてはいけません。

 

その4:お願いするときは「プリーズ」を忘れずに

日本語にも丁寧表現はあるものの、海外で何かを頼む際はうっかり偉そうになってしまっていることがよくあります。それが「Please(プリーズ)」の付け忘れ。英語での丁寧な言い回しはいくつかありますが、もっとも手軽な丁寧表現は最初あるいは最後にこの単語を付け加えることです。機内で飲み物や食べ物を選ぶ際、レストランでの注文、窓口でのチケット購入時には意識してみましょう。

 

その5:欧米では鼻をすするのはタブー

相手を不快にさせる代表的な行為として、日本人の鼻をすする癖があります。これは欧米人にとってはかなり不快なので要注意。私の友人が外国人の夫の前で何回も鼻をすすったところ、後から「日本人の鼻をすする姿には耐えられない!」と言われました。日本人からすると人前で堂々と鼻をかむ欧米人にびっくりしてしまいますが、鼻をすすることに驚くのはあちらもいっしょ。旅行者でも相手に不快感を与えないよう気をつけましょう。

 

その6:公共の場での飲酒は犯罪になることも

日本では花見という文化もあるだけに、外でお酒を飲むことは特に変わったことではありません。しかし、国によっては公共の場での飲酒は犯罪であったり、飲酒可能な時間に制限があることも。それがBBQやキャンプ場であっても公の場である限り許されないのです。むしろ、外で自由に飲めてしまう日本の飲酒事情のほうが珍しいということを覚えておきましょう。浮浪者がお酒を飲んでいることはありますが、それは例外といえます。

 

以上、海外で知らず知らずタブーを犯さないための6つの知識を紹介しました。日本でも外国人観光客のマナーが問題視されることがありますが、日本人も海外では同じ立場になりかねません。海外旅行でもちょっとした気遣いができるように努力すると、日本人の印象や評判はますます良くなるでしょう。