中国では長期的に「計画生育政策」が実施されてきた。日本では「一人っ子政策」として知られる同政策によって、中国では多くの家庭で子どもは1人しか産むことができなかったため、1人の子に両親と祖父母の愛情が集中して注がれた。それゆえに子どもを甘やかし、欲しいものは何でも買い与える親が多く見られるようになった。こうした家庭環境も影響しているのだろう、中国では「肥満気味の子ども」が増えていると言われる。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国では長期的に「計画生育政策」が実施されてきた。日本では「一人っ子政策」として知られる同政策によって、中国では多くの家庭で子どもは1人しか産むことができなかったため、1人の子に両親と祖父母の愛情が集中して注がれた。それゆえに子どもを甘やかし、欲しいものは何でも買い与える親が多く見られるようになった。こうした家庭環境も影響しているのだろう、中国では「肥満気味の子ども」が増えていると言われる。

 中国メディアの今日頭条は22日、中国の子どもたちの体力が低下していることを指摘し、「わが国の子どもはどうすれば日本の子どもに追いつけるのか」と疑問を投げかける記事を掲載し、中国の子どもたちの基礎体力が低いことを紹介、その理由について考察している。

 記事はまず、日本の子どもたちの心肺機能や体の柔軟性、機敏さが、中国の子どもたちよりも勝っていることを紹介。また最近、徴兵の際に行われる身体検査で、河北省のある都市の55%もの若者が基準に達していなかったことを紹介している。

 こうした体力低下の原因はどこにあるのだろうか。記事は「理由は複数ある」ことを指摘しつつ、社会や学校、家庭が学校の成績ばかりを重視するようになり、子どももその影響を受け、体育の授業をあまり重視しなくなっていて、体を動かす時間が極端に不足していることを指摘した。

さらに、学校や地域には体を訓練するための施設が少なく、学校も怪我などの「余計な面倒」を避けるためにも、体育の授業時間以外には運動させない傾向にあることを紹介している。ほかにも、子どもたちは携帯電話やパソコンを使用する時間が伸び、それによって「ただでさえ少なかった運動の時間がさらに減少傾向」にあることを指摘した。

 一方で記事は日本の子どもたちの状況について、高校野球と高校サッカーを例に挙げたうえで、学業も大切だが日本の子どもたちは身体的な訓練にも励んでいると紹介。また、日本の公園には滑り台などの遊具がたくさんあるが、中国の公園には高さが低くて、小さい遊具しかないことも大きな違いであることを指摘した。

 中国は日本以上の学歴社会だ。良い大学に入って、良い企業に就職するために子どもたちは日夜勉学に励んでいる。文武両立は非常に難しいことだが、健康を損なっては本末転倒だ。ある程度、身体的な訓練をすることは必要なことだ。勉強に加えて体も鍛えないといけない中国の子供たちのストレスは増すばかりだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)