韓国軍はC130輸送機の性能改良を進めている(資料写真)=(聯合ニュース)

写真拡大

【ソウル聯合ニュース】韓国軍が、有事の際に敵の首脳部を排除するいわゆる「斬首作戦」を含む特殊部隊の浸透作戦の核心装備となる指向性赤外線妨害装置(DIRCM)の試験に成功したことが、27日までに確認された。

 韓国軍関係者は「(国防部傘下の)国防科学研究所(ADD)の試験場で7月にDIRCM試験を行い、成功したと承知している」と明らかにした。

 DIRCMは主に航空機に装着される装備で、敵が発射した対空ミサイルの赤外線誘導装置をかく乱する。敵が航空機を撃墜するために撃った誘導ミサイルにジャミング(電波妨害)信号を送り、方向を変えさせるものだ。

 今回の試験は、DIRCMを装着した飛行体に向かって誘導ミサイル数発を撃つ実戦的な方式で行われ、これらのミサイルは全てDIRCMのかく乱作用によって、飛行体に当たらず墜落したとされる。

 DIRCMはADDの主管の下、韓国の軍需メーカー、ハンファシステムが開発している。現在、米国をはじめとする少数の軍事強国のみがこの技術を保有している。

 今回の試験の成功が注目されるのは、DIRCMが斬首作戦にも使われる装備であるためだ。

 2011年に米海軍の特殊部隊「ネイビーシールズ」が遂行した国際テロ組織アルカイダの指導者、ウサマ・ビンラディン容疑者の射殺作戦のように、斬首作戦は特殊部隊を乗せた航空機を敵の首脳部の潜伏先に浸透させる方式で行われる。

 敵の首脳部の保護のために何重にも設置された防空網を突破し、航空機が目標地点まで安全に飛行するためには、DIRCMが必須だ。

 韓国軍はDIRCMを開発する一方、斬首作戦に投入する航空機を確保するためにC130輸送機を含む一部航空機の性能改良を進めている。

 斬首作戦を遂行する特殊部隊の編成も準備している。宋永武(ソン・ヨンム)国防部長官は今月4日、国会国防委員会で12月1日付で斬首作戦部隊を創設する計画だと明らかにした。

 韓国軍の関係者は「今回のDIRCM試験の成功は(韓国軍を)非常に鼓舞するものと評価している」とし、「最大限迅速に戦力化して浸透作戦の力量を強化していく」と述べた。