スリランカの仏教僧。首都コロンボで(2016年6月15日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】スリランカの最大都市コロンボ(Colombo)近郊で26日、国連(UN)がイスラム系少数民族ロヒンギャ(Rohingya)の難民のために用意した保護施設を過激な仏教僧らの集団が襲撃する事件が発生した。当局はロヒンギャ難民の移動を余儀なくされている。

 地元警察によると、サフラン色の僧衣を着た仏教僧らが率いる暴徒は、首都近郊のマウントラビニア(Mount Lavinia)にある保護施設の門を破壊して建物内に侵入。1階にあった家具をめちゃくちゃに破壊した。投石も行われ、おびえたロヒンギャ難民らは上層階に避難したという。

 この事件で警察官2人が負傷。施設内には子ども16人を含むロヒンギャ難民31人がいたが、死傷者は確認されていない。

 保護施設に侵入した仏教僧の一人は、自身が率いる過激派組織「シンハラ国民軍(Sinhale Jathika Balamuluwa)」が撮影した動画をSNSに投稿し、施設内にいた難民を「ミャンマーで仏教僧を殺害したロヒンギャのテロリストだ」と非難。組織への参加と保護施設の破壊を呼び掛けた。

 ロヒンギャ難民31人は約5か月前、スリランカ北方沖を船で漂流していたところを同国海軍によって発見・救助されていた。密入国請負業者の被害者とみられている。
【翻訳編集】AFPBB News