獣医が教える! 猫会話教室〜前編〜

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猫好きなら「もっと猫を理解したい」と思うもの。そこで、猫の鳴き声に詳しい獣医師の野澤延行さんに取材してみた。声、姿勢、状況などから猫の気持ちを総合的に把握する「猫語」について学ぼう猫語を覚えて猫ともっと仲良くなろう!

「猫の鳴き声から話している内容を理解できればなぁ」
飼い主ならば、誰しも一度は考えることだろう。猫がほかの猫や飼い主に対して発する鳴き声は「猫語」とも表現され、人の言葉を猫語に翻訳するおもちゃやアプリもある。

もちろん、ジョークグッズの範疇で、猫の鳴き声から感情や要求を読み取るのは簡単なことではないが、まったく不可能なわけでもないようだ。獣医師の野澤さんによると、猫語の種類は70〜100種。

鳴き方や腰の高さ、寝相のほか、耳、しっぽ、目、ヒゲなどの動きや、ボディランゲージを組み合わせて判断することで、内容が理解できるという。
 
今回は、代表的な鳴き声と動作15項目を、前編・中編・後編に分けてご紹介。
これを参考に愛猫とコミュニケーションをとって、より仲を深めよう!

01☆ニャー

鳴き方の特徴:やや弱く

■Situation
飼い主の顔を見て、しっぽをゆっくりと動かしながら鳴き声を発する。休息状態や目を閉じたまま鳴く場合もある。その際しっぽはパタパタと振る程度。

■Advice
もの悲しくも聞こえる、小さな鳴き声。実際は悲しい訳ではなく、親しい相手に挨拶をしている。そのため返事をしてあげると喜ぶ。ちなみに、語気が強くなると不快感を示していることもあるので注意。

02☆ニャーン

鳴き方の特徴:単調で、テンポ速く

■Situation
しっぽをピンと上に立たせて、飼い主の足に頬をすりつけながらにおいを擦りつけている。飼い主が動くと、まとわりついて一緒に移動したりする。

■Advice
テンポは速いが単調で穏やかな声。飼い主と一緒にいられてうれしい時の気持ちを表現している。鳴き声を出さずに行動だけの場合もある。「どうしたの?」などと応対してあげると、猫も喜ぶ。飼い主にとっても猫にとっても、最良の時間となるはず。

03☆ニャオン ニャオン

鳴き方の特徴:やや強く

■Situation
飼い主の方に顔を向けながら鳴く。しっぽはゆっくり大きく揺れてヒゲも立っている。イライラしているように見える。

■Advice
猫独特のダミ声で小刻みに発声する。声を掛けると、我に返ったように普通の鳴き声に戻ることも。トイレが汚れていたり、外に出たかったりなど、要求に気がついてもらいたい場合に発する。その要求に気付いてあげることが大切だ。

04☆ニャ ニャ

鳴き方の特徴:小さい


■Situation
しっぽを立てて何かに夢中になっている。寝転がって遊んでいる時もあれば、飼い主に駆け寄ってくることもある。

■Advice
小刻みで小さな声。希望が叶った瞬間に鳴く。ニャは了解を意味する。
このニャを連呼して喜びを表している。本当にうれしい時に発するので、飼い主に何かを伝えるというより、独り言に近い。意味を理解していれば、あえて構わなくても大丈夫。

05☆アゥ アゥ アゥ アゥ

鳴き方の特徴:小声でテンポ良く

■Situation
がっつきながら食事をしている。背筋はまっすぐ伸び、耳は立ち、しっぽは立てずに力が入っている。

■Advice
好物が出たり空腹過ぎたりして、エサを食べることに夢中になったときに発する。リズミカルに小声で唸るように鳴く。怒っているようにも聞こえるが、お褒めの言葉のようなもの。喜んでいるので、構わずにそのまま食事を続けさせてあげよう。

06☆ニャーオ ニャーオ

鳴き方の特徴:甲高く

■Situation
しっぽが持ち上がって、飼い主の後を追いかけてくる。ちょっとイライラしている時には、ヒゲが立ち気味に。

■Advice
甲高く甘えているように聞こえる。実際、甘えたい時や飼い主に外出して欲しくない時などに発する声。さみしがり屋の猫が鳴くことが多い。この声を聞いたら、猫の側にいてあげて、たっぷりと甘えさせてあげよう。

この調子で猫会話をマスターして、猫との会話を楽しめるようになろう!
それでは、中編もチェック!

教えてくれた人:野澤延行さん(動物・野澤クリニック院長)

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文=林田孝司
写真=山口智弘

※「CHINTAI2017年4月6日号」の記事をWEB用に再編集し掲載しています。
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