2018年春夏コレクション

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 パターンから縫製、生地加工まで全てデザイナーの松井信之が手掛け、オーダーメード服や、時にアートワークとしてコレクションを展開してきた「ノブユキ マツイ(Nobuyuki Matsui)」が、2018年春夏シーズンからプレタポルテコレクションを始動する。9月27日の今日まで、表参道ROCKETで旧作品のインスタレーション展示と共に新作を披露している。
 デザイナーの松井は高校卒業後渡英。心理学を専攻していたが2011年にLCF(ロンドン・カレッジ・オブ・ファション)BA メンズウエアに編入した。在学中、ロンドンファッションウイークで行われた若手デザイナー向けファッションコンテスト「Fashion scout」で受賞し、フリーメイソン・ホールでランウェイショーを開催。その後、若手メゾンで経験を積み帰国し、2016年秋冬シーズンから自身の名を冠したブランド「ノブユキ マツイ」を立ち上げた。
 最初は周囲の人の体に合うスーツを受注するところからスタートし、コンセプトを表現する服としてアートピースをメインに3シーズンコレクションを制作していた。「だんだんとお客様が増えていき、パターンから縫製、デザインまで全て1人でやっていたためキャパが超えるようになった」ことから、レディ・トゥ・ウエア(既製服)の展開を決めた。
 2018年春夏コレクションのテーマは「Left overs」。英語で"食べ残し"を意味し「もう忘れ去られたり、残されたものを使って洋服を作ったら」という考えから、和洋折衷を意識したアイテムを製作した。片方が洋服のスリーブ、もう一方が和服のスリーブになっているTシャツや、袴のプリーツを取り入れた袴ジャンプスーツ、足袋に用いられる留め具の小鉤をボタンとして取り入れたシャツ、レザーの足袋ブーツなど20型以上をラインナップ。生地のほとんどがシルク混で、一部のアイテムには焼箔という銀箔を変色させる加工を施した1点ごとに表情の異なるプリントが施されている。松井は「ビスポークと同じで、服や人に寄り添いながら大切に着てもらえるような服を作っていきたい」という。